複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い【出場キャラ大募集!】 ( No.13 )
日時: 2014/08/27 05:31
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

非檻sid

カーン!

試合開始のゴングが鳴る。

とりあえず、戦闘を始める前に相手に自己紹介をする。

「どーも!あたし、巳鍵非檻って言います」

「……俺は雲仙愁二」

「いい名前ですね。カッコいいです!」

「……そうか」

何、コイツ?

やたら無愛想で無口でなんだか面白くない人。

折角褒めてあげたんだから、リアクションのひとつぐらいとれないのかしら。

「じゃあ愁二さん、あたしから攻撃しますね。レディーファーストってことで」

そう言って彼に拳銃を向け発砲した。

「…ゴーレム」

彼は砂を媒介にして巨大な怪物ゴーレムを作り上げる。

そしてなんと驚いたことに、ゴーレムがあたしの撃った銃弾を防ぎ、無効化してしまった。

しかもそれだけではなく、彼は数体のゴーレムを作り出した。

「……彼女を攻撃しろ」

彼の指示と共にゴーレムがあたし目がけて一斉攻撃を開始した。

このままじゃ…ヤバい!



愁二sid

俺は試合が始まるや否や、緊張で手足が震えていた。

やっぱり、こんな大勢の観客の前で闘うだなんて緊張するぜ…

だが、敵の方は1万人を超える大観衆を相手にしても、緊張するどころか、逆に俺に自己紹介までしてきやがった。

この女…すげえ精神力してやがる…!

と思った次の瞬間、彼女は腰にあるホルダーに手を伸ばした。

俺は次の行動を予想してゴーレムを生成する。

間一髪で間に合い、彼女の銃弾を無効化することができた。

今回のゴーレムは、持ち込んでおいた砂で作った砂のゴーレムだ。

水や音、風の攻撃にはめっぽう弱いが、その代わり打撃や物理攻撃を砂の体で無効化するというたいそう便利な能力を兼ね備えている。

彼女はナイフで攻撃してくるが当然ゴーレムには効果がない。

すると、彼女の青い目がピカッと怪しく光った。怖ぇ!

「あたしの能力は相手を見つめ、指示を出すことでその相手の動きを制限させることができるんです!ゴーレム、そのまま動かないで!」

うぉ!?敵はそんなすげぇ能力を持っていたのかよ!

ああ…俺、ここで負けるんだな、きっとゴーレムを作らせないように動きを制限されたところを、銃弾の乱れ打ちで倒されるんだ。

俺には早くも走馬灯が見え始めてきた。

けれど、ゴーレムの見かけには何の変化もないため、物は試しと取りあえず指示を出してみる。

すると、なんとゴーレムが動いた。

そうか。コイツの能力は生き物だけに効果を発揮して、ゴーレムみたいな人工物には効果を発揮できないんだ!

「まさか、あたしの能力にそんな弱点があっただなんて…!」

「いっけえ、ゴーレム!彼女にパンチをお見舞いするんだ!」

「きゃああああああ!」

彼女はゴーレムの巨大な砂の拳から繰り出されたパンチをまともに受け、思いっきり吹き飛んだあと地面に倒れた。

『勝者、雲仙 愁二!』

自分でも信じられないことに、俺の勝利が決まった。

多分、これは単に敵との相性が良かっただけなのだろう。

次はどうなるかわからない。

けれど、俺はこの1勝で今までと違い、自分に自信を持つことができた。

次回予告
スターレスリングジムの切り札であるあの少年がついに登場!