複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い【キャラ人気投票開始!】 ( No.130 )
日時: 2014/09/06 20:18
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

空sid

俺は白鴎京と闘う気はまったく起きなかった。

コイツは他の奴らに任せてもいいだろう。

そう思い、瞬間移動で島にあるレストランの前に来た。

なぜレストランかと言われると、単純に腹が減ったからだ。

パスタを注文して食べていると、店のドアが開き、最悪の人物が入ってきた。

青白い顔に巨大な目の下にある紫色のクマ、右目のスコープ、赤と黒のストライプの服と帽子を着た男、目黒怨。

星野の最大のライバルの宇宙人の殺し屋だ。

それにしても、どうしてあいつがこんなレストランに来たんだよ…

すると奴は真っ直ぐ俺のところへ向かうと、耳もとへ顔を寄せてつぶやいた。

「お前に訊ねたいことがある」

この返事を聞いた俺は、なんのことがすぐ悟り、食事を中断して会計を済ますと外に出た。



「それで、俺に訊きたいことってのはなんだ?」

「星野天使はどこだ」

「んなこと知るか。自分で探せよ」

「ついに直々に奴の抹殺依頼が来た。今までは遊び相手程度の認識でしかなかったが、依頼となれば話は別だ。奴はどこだ?」

「へえ、殺しの依頼ってわけか。相変わらず物騒な野郎だな。
だが、俺は知っていたとしても教えないぜ」

「それならば、お前が口を割るまで痛めつけるとしよう」

「それができればいいな、スコープ野郎」

言うなり奴はホルダーから銃を抜いて引き金を引いた。

奴の銃弾から発射されるのは銃弾ではなく、紫色のエネルギー弾だ。

銃を使って攻撃するとは、セコイ男だ。

俺は奴の銃撃全て避け、そのまま急接近し、蹴りを撃ちこもうとする。

「フッ…お前の蹴りなど楽に避けられる」

奴は不敵な笑みを浮かべ余裕で避けようとするが、これが奴の弱点だ。

「そいつぁ、どうかな?」

俺は右のミドルキックのフェイントをした後、左ミドルをフェイントし、最後に奴の顔面に真空飛び膝蹴りを見舞った。

奴の鼻からはポタポタと鼻血が流れる。

「なんだ、今の攻撃は!?」

「ヘッ、俺と対戦した奴はみんなその言葉を言うぜ」

「…たかが一発当てられたぐらいで、調子に乗るな」

奴は拳を振り上げ殴りかかってくるが、奴の拳の動きに連動して体を反らすことで回避し、その拳を掴んで捻り上げ、ハンマー投げで放り投げる。

「貴様…なかなかやるじゃないか、見直した」

「俺の強さの秘密を教えてやろう。それは…あれだ!」

俺が遠い空を指さすと奴はその方向に気を取られ背後を向く、その隙をついて背後に回りジャーマンスープレックスで地面に叩き付ける。

「俺は空。その名の通り、青い空のように誰にも縛られねぇ自由な男だ」