複雑・ファジー小説
- Re: わかりあうための闘い【キャラ人気投票開始!】 ( No.133 )
- 日時: 2014/09/02 21:44
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
不動sid
俺たちふたりが各々の対戦相手を倒し、待ちくたびれているところへ、ついに奴らがやって来た。
「待たせたな、不動にフレンチ」
「やっと来たか、カイザーとハニー。俺とフレンチのタッグマッチを受けて立つか?」
「もちろんだ。いかなる試合方法でも逃げたりせず、真正面から受けて立つのが、私とハニーの流儀だ!」
俺たちチームとカイザーたちのタッグマッチの幕が開いた。
奴らの先行は驚いたことにカイザーだ。ということは、あのチームのリーダーはハニーか?
俺はどうも奴らの考えの意図が読めないため、弟子であるフレンチに先陣をきらせることにした。
カーン!
試合開始のゴングが鳴り響き、ふたりとも接近を開始する。
しかし身軽さではフレンチのほうが上なので、すぐさまカイザーのバックに回り、ジャーマンをお見舞いした。
当然ながら、奴はこの程度の攻撃で倒せるほどの男ではない。
すぐさま立ち上がり、弟子の脇腹にミドルキックを放つ。
「フレンチ、私はきみとスパーリングをしたことがなかった。そのときの借りを今存分に返そう」
奴はココナッツクラッシュ、ネックハンギングツリージャーマンスープレックスを炸裂させるが、俺の弟子は受け身が巧みなことを忘れてもらっては困る。
「僕はあなたとスパーリングをする気はありません。あなたに望んでいるのは、本気の殺し合いだけです」
弟子はスライディングキックで奴の足をぐらつかせ、素早く両肩に飛び乗ると、そこから両足で首を絞め、さらにチキンウィングで両腕を締め上げる。これはまさに地獄の拷問技だ。
奴はここで太陽の拳で両腕を発火させ、フレンチが熱さのあまり手を離した隙に、簡単に首のロックを外して技から脱出した。
さすがに一筋縄ではないかない相手だけのことはある。
「今までの借りは返した。ここからは真の姿に覚醒したハニーが相手だ」
そう言って奴はハニーにタッチした。
真の姿だと…?あの甘ったれたガキに変身する能力なんてあったのか?
そんなことを疑問に思っていると、奴はハニーとタッチし、コーナーポストへ下がる。
「えへへ、フレンチくん、今度は本当の姿の僕が相手だよ♪」
ハニーはミツバチの帽子を脱ぎ捨てた。
すると次の瞬間、リングに眩いばかりの光が放たれる。
一体何が起こったと言うのだ!?
「さっき言ったはずだ。ハニーが真の姿に覚醒したと」
光の中からカイザーの声が聞こえる。
「実は…ハニーは私の弟ではない!」
「何ッ」
奴が今世紀最大級の爆弾発言をしたため、さすがの俺とフレンチも目を見開く。
ハニーは奴の末弟ではなかったのか!?
「それはあくまで仮の姿…彼…いや、彼女の正体は…会長の実の娘、ハニー=アーナツメルツだ!」
「なんだと!?」
「なんですって!?」
光が収まり中から現れたのは、金髪のポニーテールに碧眼、白と黄色を基調としたゴスロリに身を包んだ美少女だった。
「ハニーじゃんけん、じゃんけんポン♪可愛いは正義、可愛いは力、可愛いは愛…愛と平和の魔法少女、ハニー=アーナツメルツただいま参上♪」
次回予告
覚醒したハニーにフレンチは脅威を感じ…!?