複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い【出場キャラ大募集!】 ( No.18 )
日時: 2014/08/27 05:42
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

フレンチsid

彼はやはり僕の予想通り少し顔を青ざめてステージに上がってきました。

「…君が渡した、あの紙に書いてあったことは本当なのか?」

「本当ですよ。嘘をつく意味はありません」

「そうか。でも、僕は君を倒すだけだから。君は僕には決して勝てないよ」

彼は攻撃の構えを取り、試合開始のゴングが鳴るのを待ちます。

カーン!

ゴングが鳴り、彼が早速僕に攻撃を仕掛けようと突進を開始しました。

ですが、ここで焦っては敵の思うつぼですから、ここは慌てず騒がず落ち着いて、フルートを取り出し、演奏を開始しました。

「フン、それが君の武器か。君はどうやら、初めから負けにこのステージに現れたようだね!」

彼が挑発し、僕に愛刀天魔業焔刃・神羅を振り下ろしますが、ここですかさずガードに入ります。

ガキィン!

ふたつの武器がぶつかり合いますが、こちらのほうが硬度は上なので、激突したときの衝撃で、彼の刀が少し刃こぼれを起こしてしまいました。

「僕の愛刀が刃こぼれを起こすなんて初めてだ…!」

彼は目を見開き、少し驚愕した表情を見せます。

「フルートの硬度は相当なものですからね。並みの武器では傷ひとつ付けることさえできませんよ」

すると、彼の瞳が殺気を帯び始めました。

「僕の刀が並みの武器だと!?」

声も少し低くなり、凄みを増したようです。

「そうです」

「今の言葉…許さないよ…!パワードーピング!」

しかし彼の体にはこれと言った変化は見られません。

「甘いね。僕のパワードーピングは、身体能力を増幅させることができるんだ!果たして君の攻撃が当たるかな?」

彼は突然フッと消えたかと思うと、背後からフライングレッグラリアートを放ってきました。

けれど、僕は彼よりも素早く動き、彼の首筋に手刀を浴びせます。

「当たりましたよ」

「〜っ!だったらこれでどうだ、ヴァッフェ!」

彼は闇の力で剣を作り出し、僕に攻撃してきます。

二刀流なので、意外と隙が無く、以前より強くなっているような気がします。

このままの状態だとかなり劣勢になりそうですね…

仕方ありませんね…彼には少し気の毒ですが、アレを発動するとしますか…

僕は小さなため息を吐いた後、笑って彼に言いました。

「残念ですが、この勝負あなたの負けです。僕の勝利する確率は99%。1%はせめてもの情けです」

すると彼は僕の言葉を鼻で笑いました。

「どうしてそんなことが言えるのさ?僕は世界の帝王になる男だよ。君、いくらなんでも僕に生意気すぎない?」

彼は少しすごんだ瞳で僕を見つめます。

「ミュージックスタート」

指を鳴らすと、会場に取りつけられてあるスピーカーからイントロが流れてきます。

「さあ、どうぞ。いくらでも攻撃してください。あなたの気の済むまで」

「じゃあ、遠慮なく勝たせてもらうよ!」

次回予告
試合は意外な展開を迎える!