複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い【奇跡の復活!】 ( No.191 )
日時: 2014/09/19 17:18
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

柊紅葉sid

俺は鴉忍とか言う忍者と激闘を繰り広げている。

俺たちが一進一退の単調な攻防を続けている間に、他のみんなは次々試合の決着をつけているらしい。

「そなたはなかなかスタミナがあるようだな。拙者を相手に20分以上も攻防を続けることができる実力があるとは…只者ではない。はやりそなたこそ拙者の好敵手として相応しい」

「そう」

俺の蹴りと彼の蹴りが交差し、衝撃波を生み出す。

それに俺は吹き飛ばされかけるが、体勢を立て直す。

「クロロ…この勝負を制したものは文字通り、日本一の蹴り技を持つ能力者として語り継がれるであろうな!」

「かもね」

「そなたの蹴りは角度、タイミング、スピード共に申し分なし。拙者がうらやむ程の才能を持っている」

ここで彼は言葉を切って、

「だがしかし、そなたには2つの弱点がある。まず1つ目は」

彼は俺に接近し蹴りを避けると彼は能力で黒い翼を生やし、そこから羽を一本抜き取って剣状にして俺に斬りかかった。

「耐久性の無さだ—っ!」

「!」

不意を突かれたために、まともに斜めの剣の斬撃を受けた。

ヤバい…敵はなぜだかわからないけど、俺の弱点を知っている。

打撃タイプである俺は、敵にいつも猛ラッシュをしかけるために敵の攻撃を受け慣れていないという弱点がある。

そしてもうひとつ致命的な弱点が…

「ある人物から聞かされておる。そなたは立っていると最強だが、寝かせると異様に脆いというコトをなーっ」

彼は素早く背後に回り、バックフィリップでマットに叩き付けた。

全身に衝撃が走り、立ち上がる事ができない。

「さぁて、そなたの黄金の足を封印させてもらうとするか」

彼は俺に足を痛めつけるスピニングトーホールドをかけ、回転数を増していくことによって確実に足にダメージを蓄積させていく。

次第にダメージを負った俺の右足は、激痛と共に赤く膨れ上がってきた。

「…足が…!!」

「ほう、足がどうした?」

彼は両足で俺の激痛が走る足を踏み、更に痛めつける。

「クロロ〜ッ、ウィークポイントを痛めつけるのはレスラーとしての常識。そろそろこの闘いの決着をつけるとしよう!」

彼は黒い翼を生やして飛翔すると、蹴りの乱撃を放ってきた。

避けようとするも、足が言うことを聞かない。

「必殺、飛翔鴉舞—っ!」