複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い【奇跡の復活!】 ( No.194 )
日時: 2014/09/20 05:21
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ハニーsid

そんな、わたしが触ったのがまさかあの…

「そうぜよ。お前さんはウ○コを触ったんだぜよ」

彼の発言でわたしは地獄の底まで叩き落とされたような絶望を味わった。

「ヒュヒュヒュ。これでお前さんの精神に大ダメージを負わせることができたぜよ。それじゃあ試合開始といくぜよ!」

彼はわたしに突進しラリアートを放ってくる。

それをガードもせずに受けたため、ロープに飛ばされ、反動で返ってきたところに飛びつき腕ひしぎ十字固めをかけられかける。

でも、わたしはスーパーヒーローなんだもん!

汚いものを触ったぐらいで落ち込んじゃいけないんだもんっ。

両手をクラッチさせてなんとかかけられないようにふんばると、敵は腕ひしぎをかけるのを諦めて立ちあがり、今度はセントーンをお見舞いする。

けれど吹っ切れたわたしは、それをマットを転がりそれを回避して彼にドロップキックを放つ。

「ヒュゴッ!」

彼はうめき声をあげて後退する。

その隙を逃さず背後に回ろうとしたその刹那、虚空からトイレットペーパーが出現し、体に巻き付き自由を奪う。

「ヒュヒュヒュ〜ッ!これが我が魔のトイレットペーパーの威力だ〜ッ!」

「えいっ」

わたしが少し力を加えると、トイレットペーパーは簡単に引きちぎる事ができた。

「…こうなれば奥の手ぜよ…!」

彼は目をクワッと開き、指で床をつつくと、リングの中央に大きな渦潮が出現した。

「これが私の能力、ウスサマパワーぜよ。トイレの神様の異名は伊達じゃないぜよ!」

彼はわたしを渦潮の中に巻き込もうとする。

けれどわたしはそれよりも早く自分から渦潮の中に入る。

ふええ…塩辛いよう。でも、これが反撃のチャンスになるんだっ!

「必殺サンダーレィイン!」

掌から雷を発射すると、それが渦潮に伝わり巨大な黄色い渦潮が完成した。

よし、今だ!

「いっけぇ!」

指示を出すと大量の電気を帯びた渦潮は彼を巻き込み、消えてしまった。

彼は黒焦げになってきりもみ回転をしながら落下し、そのまま気絶してしまった。

「水は電気を通しやすい。残念でした♪」

彼に楽々勝利したわたしは、リングを降りて兄さんの試合を見守ることにした。