複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い ( No.22 )
日時: 2014/08/15 09:58
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

現在判明している出場者(最後のひとり)
SHAKUSYAさん投稿>>
名前 廉道(れんとう)

年齢 38

性別 男

容姿 (長いので下に)
 身長192cm、体重70kgと、非常にひょろ長い男性。寝癖だけ大雑把に撫で付けたような短い黒髪、細く垂れがちの銀目で、ごく普通のシャツとスラックスの上から古ぼけた白衣を羽織った医者のような格好をしている。日本人とドイツ人のクォーターであり、目の色は祖母からの隔世遺伝。尚、全体的に少々もっさりした雰囲気で、顔もどこか冴えない。
 今時珍しい銀縁のトンボ眼鏡を引っ掛けているが、これは「ないと落ち着かない」という理由だけの伊達メガネ。戦闘中はコンタクトをしている。
 戦闘時以外は普通に度の入ったメガネを掛け、医療道具を詰めた鞄を抱え、小脇に医学書を抱えている。これらは医者としての彼の生命線であるため、リングに持ち上がることはまずない。

国籍 日本

能力 (これも長いので下に)
『ヒーリング』
・ 対象の傷や病を癒す能力。その本質は『賦活』と『分化』。細胞に干渉して一気に増殖させ、それをしかるべき形で損傷部位に割り当てることで、怪我や病を癒やす。
・ 発動は自動。当人の意思は問わず、効果範囲に近付いた時点で適切なものが発動する(故に、眠らせたり気絶させたりしても意味がない)。ただし、本人が意志を持ってこれを統御することは可能。
・ 癒せるものは人間の肉体的な傷に限るものの、その力は非常に強力。たとえ対象が死んでいたとしても、その細胞が百個生きていれば蘇生できる。また、廉道本人が死んでいても、細胞が生きている間は勝手に能力が発動する。故に、心臓を貫こうがミンチにしようが、細胞一片でも生きている限り彼は死なない。
・ 能力の効果範囲は半径三十センチ以内と狭い。ただし、「生きた細胞がある場所から」半径三十センチなので、廉道が血なり腕なりを飛ばせば広い範囲で発動できる。廉道本人から遠ければ遠いほど威力は減衰する。
・ 生物が元々持っている力を後押しするだけの力なので、負荷はほとんどない。また、対象人数も特に問わない。
・ ちなみに、この能力を過剰に使用すると、体中の細胞が賦活の終局点=『アポトーシス』のステージに達してしまい、細胞が自殺を始める。この憂き目に遭った人間は、それこそ跡形もなく痛みもなく消えることになる。この死滅は細胞の終焉であり、これ以上の何者にもならないので、廉道ですら治療のしようがない。
・ 当人はヒーリングの過剰使用で闘うことを絶対にしない。その代わり、能力を「逆向き」に使用することで治癒力を攻撃力に変えている模様。後述の能力である。

『リバースヒーリング』
・ ヒーリングを逆使用したもの。即ち、対象の傷を逆に押し広げ、傷を悪化させる。その本質は『失活』。細胞の活動を阻害し、殺してしまうことで、結果的に傷が悪化していく。
・ 傷を広げてしまう、という点以外はヒーリングと全く同じ。ただし、こちらの細胞死は『壊死』であるため、押し広げられた傷は腐り、そして甚だしい激痛を伴う。見た目はこちらの方がよほど残虐である。
・ この能力は廉道本人に効果がない。能力返しで返された場合も同じである。

性格 (下述)
・ 今まで何千人と患者を見てきただけに、そして中々死なないだけに、異様なほど図太い。バズーカを眉間に突きつけられても表情一つ変えない筋金入りである。
・ 戦闘中は冷酷な面が目立つものの、素面では非常に朗らかで心優しく、自分の能力を奢らない謙虚さを持った人物。迷子の子供がいれば試合そっちのけで親を探し、階段で右往左往している老人がいれば遅刻するのも構わず上まで抱え、試合中に急病人が出れば放棄してでも手当てに回り、結果対戦者に迷惑をかけることもしばしば。いつもそんな調子であるため、何故出場したのか疑問に思う人も多い。
・ 自分の感覚に正直で、思ったことをズバリ口にしてしまう忌憚のない性格。フレンチを前に「美味しそうな名前だね」などと言ってしまうような人であり、時にその口が災いしてボコボコにされたりもする。ただし、本当に相手が傷付くことは言わない。

武器
 白衣の中に隠し持ったメス数本。本筋の武器ではなく、糸を切ったり銃弾を受け流したりと言った、自分の身を守るための防具として使っている。これの登録はあくまでも「医療器具」の扱いなので、武器として取り上げられることはない。

主な戦闘方法 (下述)
・ 臨機応変、変幻自在、時に冷酷非道。コンマ数秒単位の短期戦から半日にわたる長期戦、肉弾戦から能力戦までなんでもござれ。
・ 最もよく使用するのは、自分の知識と敏捷性を活かした一撃必殺の接近戦。真正面から相手の懐に飛び込み(或いは挑発してわざと飛び込ませ)、急所を突いて気絶させる。完全に気絶しない場合は追い討ちをかけるか、動きが止まった隙に後ろから回り込んで頚動脈締め上げ。ここまで能力未使用。
・ 上のような戦法が通じない場合、ようやく能力を使い始める。と言っても、能力の使い方はごく単純で、何らかの方法で接近し、能力を発動したら、後は降参するまで放っておくだけ。能力を使われた側は、全身を襲う激痛に耐えられなくなって降参するか、耐え切っても全身の細胞が壊死して物理的に闘えなくなる。
・ 護身術使いで、大抵の体術は受け流すか外すかしてしまう。関節技も関節を自分で外して逃げてしまう卑怯っぷり。
・ 尚、動体視力や筋力は常人より少し高水準なだけで、いきなり高速タックルをされれば流石に倒れる。そこで首を落とすなり絞めるなりしまえば普通に気絶するが、彼の身体に触れた時点で能力が発動するため、気絶するまでの間は激痛に耐えなければならない。
・ 能力の関係上、細胞全てを死滅させてしまえば確実に勝てる(と言うか殺せる)。が、そんなことをすれば市民にも犠牲が出ることは必定。

備考(下述)
・ 元は大会に呼ばれた医療チームの内の一人。大会には人数あわせで無理矢理引っ張り込まれた形である。故に十億円に全く興味がなく(「今でも十分だけど、せっかくなら病院の設備を整えたい」とか「余ったら臨時ボーナスにしちゃおう」くらいの気分)、優先順位も試合より怪我人の治療。
・ 医師としての仕事が忙しくなれば棄権するとのこと。どの辺りで辞めるかは匙加減。