複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い ( No.47 )
日時: 2014/08/17 14:17
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

アリエスsid

敵はあたしの攻撃に徐々に劣勢になっていった。

あたしは女だけど、女だからって舐めていると痛い目に合う。

彼はその典型的な例だろうか。

掌底やドロップキックを立て続けに食らった彼は、とうとうあたしに奥の手を出してきた。

「フル=バーストォ!」

彼の能力フル=バーストは、自分の周囲2メートル以内から武器という武器(銃器、剣、弓なんでも)を呼び出し攻撃させることができる能力だ。

彼はその能力に違わず、マシンガンやらボウガンやら爆弾やらであたしを攻撃し始める。立ち込める煙と爆音、そして静寂。

「やはり女は弱かったようだな」

彼は自身の勝利を確信してそうつぶやくが、その考えは甘いというものだ。

「あたしはまだ闘えるわよ」

結構ダメージは負ってしまったものの、あたしは敵の攻撃の一部を無効化する能力、バニッシュで致命傷を避け、煙の中から現れると彼は冷や汗を流し、動揺し始める。

確か情報によれば、彼の性格は戦争好きで残忍、傲慢(だからといって油断はしない。そして馬鹿にされても相手にしない) 強い相手は認める。ちまちました行動は嫌い、大胆に行動する性格だったはず…

けれどどうやら、予想外の出来事には対応できないようだ。

「よくもあたしに傷をつけてくれたわね。今度はこっちからいかせてもらうわ」

彼を捉え、パワーボムでマットへ叩き付け、ストンピングで蹴りまくり、エルボードロップを首筋にお見舞いし、ツームストンパイルドライバーでリングに串刺しにした。

彼は連続攻撃についに轟沈し、一進一退の攻防の末、あたしは勝利を収めた。