複雑・ファジー小説

Re: わかりあうための闘い ( No.55 )
日時: 2014/08/25 10:43
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

カイザーsid

能力者オリンピック2日目の夜、我々はついに日本に到着し、早速彼らを救うための作戦を開始した。

準々決勝が行われるのは2日後だから、まだ時間は十分にある。

作戦立案はヨハネスくんが指揮をすることになった。

翌朝、我々はホテルの一室で会議を開いた。

「まず、今現段階で分かっていることは、会長さんを含む他のメンバーは何者かにマインドコントロールされているということです。正体は恐らく…」

「私と同じ宇宙人と考えたほうがいいだろう」

私が言うと彼は頷き、話を続ける。

「今は彼らを説得しようとしても不可能です。それならば、闘って彼らのコントロールを解くしか方法がありませんが、今の僕たちには力不足。そこで僕は、みなさんより先に日本に到着して、強力な助っ人を味方につけました」

すると彼はドアのほうに向かって「入ってきてもいいですよ」と指示を出した。

そして入ってきたのは、なんと1回戦で敗北した出場者たちだった。

「まさか、大会の裏にこんな事実が隠されているなんて、驚きましたわ」

まっさきに口を開いたのは『無敵のお姫様』の異名を持つ日向葵だった。

「よくはわからないけど、運営委員を倒せばいいんだろ?楽勝だぜ」

好戦的な瞳をギラつかせ、『破壊王』儀仗くんが言った。

「格闘なら俺に任せろ!」

『格闘プロフェッショナル』こと安瀬くんが頼もしい返事をする。

彼ら3人が味方になってくれたのは本当に頼もしい。

彼らも加わり会議は再開した。

「まず、2人一組のチームを作ります」

ヨハネスくんが作り上げたタッグチームは以下の通りだ。

『チームプリンセス』メープル=クラシック&日向葵

『チームウェポン』ランス=アームストロング(ラグ)&舞姫儀仗

『チームスーパー』安瀬須澄&ヨハネス=シュークリーム

『チームカイザー』カイザー=ブレッド&ハニー=ブレッド

このチームで明日敵に総攻撃をかけ、ひとりの運営委員につき1チームが相手をして、私とハニーが会長を倒すという戦略だ。

今はただ、皆の明日のがんばりに期待するしかない。