複雑・ファジー小説

Re: Overcome ( No.7 )
日時: 2016/03/16 16:29
名前: よをこめて (ID: d9JZZrk4)

屋上に上がる階段室の中…


「はぁはぁはぁ…」


メイが壁に手を突いて息をきらしていた。

「…あれ?ドアが開いてる…。」

階段室の外に出る、ドアのカギが開いていた。
メイは気になり、ドアノブに手をかけた。
外には誰の姿も見えなかった。
メイは外に出て、フェンスのそばまで歩いた。

「はぁー…」

メイは息をすべて吐き出し、上を向いて息を吸った。

「…よし!落ち着いた!
大丈夫、大丈夫…」

また、軽く息をはき、階段室の方をむいた。
すると、その上に何か膝を曲げた足のような物があった。メイが歩き出そうとしたとき、階段室の中から声が聞こえた。

「…くんー?本条くんー?」

その声がどんどん近付いてくる。
それと同時に階段室の上の物が動いた。
足のような物は見えなくなり、今度はそれがあった場所とは逆のほうから人の上半身が見えた。
その人は髪をぐしゃぐしゃにして下に降りてきた。

「本条くん!」

上がって来たのは、メイの担任の哲平だった。

「はいはい…」

呼ばれたその人はあくびをしながら哲平のところへいく。
その途中でメイと目があうが、その人はクラスの時とは違う表情をした。
驚いているような、気まずいような、そんな表情だった。

「あ、林さん。行きましょうか」

哲平はメイに気づいてニコッと笑った。

「あ、はい。」

メイは2人の少し後ろをついていった。


6話>>8


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