複雑・ファジー小説
- Re: 太陽天使隊 ( No.32 )
- 日時: 2014/09/24 09:15
- 名前: スクランブルエッグ (ID: CMSJHimU)
カイザーside
「我が友、トリニティの無念は、この私が晴らしてみせる!うぉぉ!」
雄たけびをあげ、彼に突進し、迷うことなく斬りかかるが、彼はその巨体に似合わない素早い動きで、私の剣を避ける。
「そんな生ぬるい攻撃で、この私が倒せると思っているのかね?」
彼は背後に回ると、能力で掌から生み出した青紫色のエネルギー弾を連続発射する。
「ぬうん!」
私は彼が放つ光線弾を、トリニティが遺してくれた剣で薙ぎ払い、間合いを詰める。
「なかなか大した動きだ。しかし、動きを封じてしまっては、何もできまい」
彼はエネルギーを練り上げ作り上げた頑丈な縄を出現させ、私の動きを封じた。
力を加えてみるが、逆に縄にエネルギーを吸い取られるため、引きちぎる事ができない。
「どうやら、万事休すのようだね。この縄は力を加えれば加えるほど、強く食い込むように作られている。無駄な力をかけないほうが賢明だと思うがね…」
彼の言葉を聞いて、笑みを浮かべる。
私が彼なら無駄なパワーを使わずに止めを刺されていただろうが、私はその真逆を行く。
自らの能力で瞬時に縄を蒸発させた私は、1歩1歩ゆっくりとした足取りで彼に歩み寄る。
私の異名、太陽神は伊達ではない。
自らを太陽と同温度にする事で、あらゆる物を焼き尽くす。彼は狼狽し、口から冷凍光線を放つが、私に到達する前に、それは掻き消えてしまう。
「怒雷氷。天に祈り、己の行いを悔いて、来世で生まれ変わるがいい。太陽の拳!」
私の魂を込めた太陽の拳は彼に命中し、彼の腹を貫いた。
「フハハハハハ…」
敵は、全身をまるで焼けた剣のように真っ赤に発光させ、高笑いを始めた。
「見事だ…実に見事な技だ…敵ながら…天晴れ…!」
そう言い残すと、彼は、茨の冠だけを残して跡形もなく爆散した。
「この勝利を、私の亡き友、トリニティに捧げる」
私は空を見上げ、今は亡き友に、勝利を伝える。
青い空では、彼の微笑みが浮かんでいるように見えた。
