複雑・ファジー小説
- Re: 愛と正義の交響曲(元わかりあうための闘い) ( No.44 )
- 日時: 2014/09/25 05:53
- 名前: スクランブルエッグ (ID: EhAHi04g)
ラグside
それは、試合が終わってご主人様と一緒にお食事を食べに行った時の事でした。ご主人様は、運ばれてくる料理に舌鼓を打ちながら、僕にこんなことをお話したのです。
「実はね、ラグくん。第2回戦の対戦表を変更しようかと思うんだ」
あまりにご主人様が突飛な発言をしましたので、僕は思わず少し身を乗り出して訊ねました。
「どうしてですか?」
「それはヒミツさ」
「ええっ、そんな…」
「そんな悲しそうな顔をしないでくれたまえ、明日になればきみもその対戦カードにアッと驚くはずだから」
「そうですか…それじゃあ、今聞くわけにはいきませんね」
「うん。その通りだね。じゃあ、ご飯も食べ終わったし、そろそろ帰ろうか」
こうして僕たちは、スタジアムの会長室へと帰り、深い深い夢の世界へ旅立ちました。
そして翌日。
ご主人様は昨日から僕が、胸の中で密かに楽しみにしていた対戦カードを見せました。
その意外な組み合わせに、僕はただ開いた口が塞がりません。
「ハハハハハ…驚いてもらえて何よりだよ。今日はきっと素晴らしく楽しい試合になる!」
ハイテンションで朝早くから営業している食堂へ駆けていくご主人様をダッシュで追いかけながらも、僕は彼の考えた対戦表の事が気になって頭から離れられませんでした。
☆
愁二side
「おはよう、諸君!」
スターさんの元気な声が、スタジアムいっぱいに響き渡る。
「突然だけど、大ニュース!なんと、対戦カードをリニューアルしました!」
彼が指を鳴らすと、AとB両方のブロックの選手同士が混合になった対戦表が写し出される。
俺の対戦相手はフレンチ=トーストだ。
実は昨日、俺を除く7人の能力者と対戦するにあたって数多くのシュミレーションをして、独自の必勝法を編み出し、それぞれの能力者に勝利できる可能性はかなり高いものになっていた。
けれど、たったひとりだけ、どうやってもうまくいかない奴がいた。
それが、今、俺の対戦相手に選ばれたフレンチ=トーストだ。
7人の能力者の中で、奴だけが能力を一度も発動せずにベスト8に勝ち残ってしまった。
だから、奴がどんな能力の持ち主なのかはわからない。
それだけに、なるべくなら闘いたくなかった相手ではあるが、当たってしまった以上、全力を尽くして闘うしかない。
俺は1回戦以上の覚悟を決めて、電光掲示板を見つめた。
