複雑・ファジー小説

Re: 或る国の僕と君と… ( No.3 )
日時: 2014/09/21 16:43
名前: 姫音桜子 (ID: FLOPlHzm)


「俺は、カミル・フォリン…火専門魔法使いで、西の国の王女の命令でお前と魔女狩りをする仲間だ…知らされていないのか?」

「アリーヤ王女ったら、私が家族のことになると食いつくこと知ってるから…私の許可もなく…」口に手を近づけ考える

不安そうに弟子は私に小声で聞く
「いいんですか…魔女狩り…アンバー殿嫌いなはずですよね…?」


だけど、自分の家族が関わっている…

心に不安と好奇心が混ざる…
10数年前、突然消えた妹と母親…
残ったのはこの古い家と魔法の道具

もし、魔女退治で妹と母親の行方が知れたら…

「…引き受けるわ…エラ!荷づくりをしなさい…しばらく旅に出るわよ」

「え………わかりました…了解しました、アンバー殿!」
久しぶりの外出で嬉そうにする反面魔女退治だというのに大丈夫かと不安になるエラ

私は、しばらく開けていないほこりだらけのクローゼットを開け母親の昔、使っていたローブを手に取る

「魔法使いっぽいローブだな」
「当然よ、私は魔法使いだもの」
少しクスクスと笑う