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　登場人物紹介　其の壱








　幽羅ゆら

　漆黒の長い黒髪、滅紫の和服のような着物を纏った美少女。腰に下げた黒塗りの太刀『絶影たちかげ』は己の意志を持ち喋る。復讐という明確な目的を胸に秘め、仇である六人の者たちを探している。身体は義体であり、サイボーグであって以前の性別は『男性』で『百鬼剣塵』という異名さえあった。彼(今は彼女？)の義体は本来戦闘用では無く、あまつさえ人間が自力行使する前提で設計されたものではない。仕様目的は性処理、つまり愛玩用に特化したドロイドである。『幽羅』という名は彼の本名では無く、義体の名である。何故彼が女性型のこの義体を使用しているのか。いずれ語られる時が来るであろう。









　絶影たちかげ

　幽羅が携える刀身が蒼い太刀。自我を持ち己の意志で自由に会話を交わすことから人工知能、もしくは何者かの人格メモリーが搭載されている武器型サイボーグと考えられる謎の刀。鍔元に撃鉄ハンマーと引き金トリガーが有り、銃剣のような見た目。刀としては遜色ないが本来の性能は未知数で正体不明である。










　紅朱蘭(リ　シュウラン)

　独自の研究施設に引き籠るマッドサイエンティスト。朱い髪のポニーテール、長身の美女で超チェーンスモーカーであり、自ら配合した有機化合煙草を好む。幽羅の義体を設計製造したのは彼女であり、定期的なメンテナンスも施している。人形性愛者ドールカニバリストの一面を持ち、愛玩義体の製造も手掛けている裏稼業の有名人。









　
　網羅蠱毒もうらこどく

　白髪、複眼改造義体の男。体内で構築した溶解液を背中のパイプラインを通し口から射出し攻撃する。全身に計八本の複腕を隠し持つサイボーグ。幽羅と面識(義体化前の)があり、六人の仇の内のひとり。彼を『英雄』と呼んでいた。