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複雑・ファジー小説
- Re: STORM[オリキャラ募集中(味方3人 敵3人)] ( No.58 )
- 日時: 2014/11/28 23:47
- 名前: ブラッドオレンジ (ID: LTdV0xGg)
「さて、どうするのおじさん?俺をどうぶちのめす?」
「この野郎…!!」
肩をすくめて尋ねてくるその腹立たしい仕草に、蓮助は思わず怒りのままに拳を振るった。
「うわぉ!危ねぇ!!」
スティーブはジャケットをひらめかせながら今の攻撃を避ける。
確かに蓮助の攻撃範囲は広いが、しかし避けようはもちろんある。
それにしても妙だった。スティーブは今、攻撃をすり抜けるのではなく普通に避けた。
今のは能力の発動が間に合わなかったのか?
「まったく厄介だね、その力」
一度としてダメージを受けてないくせに、スティーブは弱気な事を言う。やはり、今のは能力で避けていなかったのだ。
スティーブは腕に付けた時計を確認し、「そろそろかな」と呟くと、こちらに向かって走ってきた。
何か攻撃がくるか、と思って身構えたが、スティーブはそのまま蓮助の体をすり抜け、そしてその先の壁をすり抜けて消えていった。
「逃がすものかッ」
蓮助はスティーブが消えた壁に向かって拳を振るった。
壁に大きな亀裂が入り、一瞬にして大きな穴があいた。
だが、その先にスティーブの姿は見られなかった。おそらく天井をすり抜け、上の階へ逃げたのだろう。
蓮助は穴の前で一人立ち尽くし、ヘルメットの位置を直してから道郎に連絡を入れた。
「申し訳ありません隊長、逃げられてしまいました…」
『わかった。なら、すぐさま四階へ来い』
インカム越しにも緊迫した空気が伝わってくる。道郎は今、交戦中であった。
『こっちもこっちでマズい事態だ…』
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