複雑・ファジー小説
- Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ ( No.1 )
- 日時: 2014/11/15 22:15
- 名前: あああ (ID: 7XXeC3xS)
Prologue・革命の前兆
星暦96年(Star-Century96)
コロニーブロック5-No15「メントゥム」
「いってきまーす」
学生服を着て、通学鞄を背負った少年[吉田結城]は元気良く学生寮の玄関から飛び出した。ここはメントゥムの軍人養成学校「ボンバルディエーレ」の学生寮。今日は、定期試験の結果発表なのである。
「ようユウキ! 後ろ乗っていくかい?」
後ろからクラスメートの[風間健吾]が話しかけてくる。
健吾の学生寮は学校より離れていて、自転車登校が認められている。
「わりぃ、すまんな」と、結城は健吾の自転車の座席の後ろに腰を下ろす。健吾は「よっしゃ飛ばすぜ」と、自転車を加速させる。
「お前さぁ、今回の中間、自信あんの?」
健吾が訊いてくる。
「そりゃぁ、一位取るためやったんだから、当然だぜ」
結城はそう答えた。
「俺もそんな自信があったらいいんだけどなぁ」と健吾は呟く。
「見えて来たぜ、学校」健吾は言う。
「うわっ、もう人があんなにいる」結城は玄関に集まっている人の数に驚く。この光景を見るのは8回目だけど、やっぱりこの光景は異様だ。
養成学校に入る前は、田舎暮らしだったせいもあるかもしれない。
「はいーどいてどいてー」と、結城と健吾は成績ランキングの周辺に戯れる生徒達をどかしながら前に進む。
「あ、一位お前じゃん」健吾はランキング板を指さす。
「あ、本当だ」2年2学期中間テストの第一位は結城だった。結城は「やったぜ」とガッツポーズする。ちなみに健吾は9位だった。
「ちぇーっ、いくら頑張っても天才には勝てねーか」と皮肉の声が聞こえてきた。「こっちだって努力してんだぞ」と結城はムッとした顔で呟く。
コロニーブロック5-第四観測衛星「タロン」
無限に広がる宇宙空間に、一つの光が輝いた。タロンは衛星の中で、一番至近距離でその瞬間を捉えていた。
「こ、これはいったい・・・!?」
コロニーブロック1の宇宙観測本部は騒然とした空気に包まれていた。
「そんな馬鹿なことが!?有り得るのか!?」「こ、こんなことが!?」
観測本部のモニターには、半壊したコロニーの残骸が写っていた。
「コロニーブロック4のNO1〜8までのコロニーが破壊されただと!?」
人類を揺るがす革命は始まろうとしていた。
