複雑・ファジー小説

Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ 参照100突破有り難う ( No.14 )
日時: 2014/12/13 21:27
名前: あああ (ID: hgmprYrM)

Story12.逃走経路

ハデスの整備が終わった結城は、自室とされた部屋に向かう途中、智美と遭遇した。結城は訊きたいことがあったので声を掛ける。
「あ、智美。その、さっきは有り難う」
「え?」智美は何に対してお礼を言われたのか理解できなかった。
「ほら、アジャの乗ったリヴォルツィオーネを俺達がトラックで運びながらさ、木帝の無VASから逃げ回ってた時・・・・」
「あぁ・・・何もお礼を言う程でも無いわ」
智美は納得し、照れ臭そうに言う。
「それと、何で智美がここにいるんだ?詳しく話してくれない?」
結城は本題に移る。智美に訊きたいのはこれなのである。
智美の顔が変わった。
「その話は後にしてくれない?用事あるから」
智美はそう言うと、どこかへ行ってしまった。
不味い事訊いちゃったかなと結城は察したが、何故なのかは分からなかった。結城はポツンと廊下に突っ立ったままだった。
「後で詳しく教えてくれると言ったのに・・・」と結城は呟く。
結城はその後自室とされた部屋に入り、寝た。


朝になった。結城は目を覚ました。
昨日の疲れは取れてなかった。結城は、起きたらブリッジに来いとグルに言われたので、部屋を出てブリッジへ向かう。
「おぉおはよう」とグルは挨拶する。
「昨日は大変だったけど、よく寝れたか?」とジョニー。
「えぇ・・まぁ一応」と結城。
「おはようございます!」後ろから健吾達がやって来た。
どうやら捕虜になった労働者達は皆ブリッジに呼ばれたらしい。
「昨日のハデスの整備、素晴らしかったよ。うん。だからさ、パイロット志願の吉田君と風間君意外は、整備のお手伝いさんになってくれない?」と、グルは軽い口調でにPMSの整備の手伝いを頼む。
「いいですよ!!なんでもこいだ!!」とチェル。
「労働施設で機械の扱いには慣れてるからな!」とオーギ。
「えぇ!!いつの間にかパイロット志願にされている!?てかなんで健吾も!?」結城は、自分がパイロット志願者にされているのに困惑する。
「へへへっ!俺は昨日の夜に志願したからな」と健吾。
「なんだよ、昨日、ぼくもたたかわせてくださぁ〜い!!って言ってたじゃん」 とグルは言う。結城は赤面する。
「まぁそんなことよりもー。このワイバーンは、そのまま北アメリカ大陸を通過して、アジア大陸に行って補給受けるんだけどさ、偵察用の無VASが追いかけて来ている。そいつは高性能で厄介なんだ。その無VASの破壊を君達二人にお願いしたい」
「えぇ!!いきなりですか!?」結城と健吾は驚く。
「大丈夫。アジャがサポートしてくれる。それに、偵察機だから攻撃力は低い」グルは言う。結城と健吾は納得した。