複雑・ファジー小説

Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ 参照100突破有り難う ( No.16 )
日時: 2014/12/15 16:17
名前: あああ (ID: hgmprYrM)

Story14.新型無人VAS登場

「ほ〜う。これがコンジェクチャーか」
マックは、格納庫へ運ばれる新型無人VAS[コンジェクチャー]を見て呟く。
「まだ試作段階ですがね。稼働時間は10分もありません」
と、マックの隣にいる輸送船の艦長は言う。
「うむ。いち早くテクノロジーキューブの解析をし、このVASに対応できる永久回路を製造してくれたまえ」とマックは言う。

ザム達のいる母艦[ペガサス]は現在、補給を受けていた。
「お久し振りですエミリーさん」
フォスは補給艦の艦長[エミリー・サン]に挨拶する。
「あらフォス、元気そうじゃない」
「おう!エミリー!!元気そうじゃないか!」と、ザム。
「新地球連合の奴等に負けたそうじゃない」エミリーは言う。
「あぁ、無人VASが全機やられてしまった。すまない」
「大丈夫よ。ケルベロスは余るほどあるんだから!」
エミリーはザムの肩を叩いて励ます。
「フォスも頑張ってね」エミリーはフォスの頬にキスをしてこの場を去る。フォスはひどく赤面した。それを笑うザム。
「ちぇっ!!元はコロニーの捕虜の癖に!!羨ましい!!」
整備員はフォスに聞こえる声で妬みを言う。
「なにせあの二人、肉体関係にまで発展してるらしいぜ」
もう一人の整備員は言う。フォスは少しムッとした。

「よくやった二人とも!このハデスはお前達のものにしていいぞ!」
グルは結城と健吾を褒める。二人は照れ臭い気持ちになり、頭をかく。
「これからよろしくね」と智美。
「結城、このハデスはもともと俺のなんだからな。大事に使えよ」
アジャは言う。結城のハデスはアジャのお下がりなのである。
「アジャ、リヴォルツィオーネの調子は?」とグル。
「ああ、すこぶる良い。今すぐでも実戦に使えるくらいだ」
アジャは答える。グルは何も言わずに頷いた。

「吉田や風間に負けないように、私も頑張らないとね」智美は呟く。