複雑・ファジー小説

Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ 参照100突破有り難う ( No.18 )
日時: 2014/12/20 22:01
名前: あああ (ID: hgmprYrM)

Story16.立ち塞がる絶望

「エマージェンシーコール!!エマージェンシーコール!!」
結城は警告音に驚いて目を覚ました。
驚きのあまりに、ベットから転げ落ちて頭を打った。
「何があったんです!?」
結城は、パイロットスーツを来て格納庫へ向かうアジャに訊く。
「夜間奇襲だよ!!見りゃ分かんだろ!!」
アジャは少し苛ついた表情で質問に答えた。
どうやら寝不足で機嫌が悪いらしい。

「あれがテクノロジーキューブから解析された新型か?」
ザムはコンジェクチャーを眺める。
「球体的なデザインで、私はあんまり好きじゃありませんね」
フォスは独り言を呟く。
「先読み能力のお手並み拝見と行こう。森に隠れるぞ!!」
ザム達は光化学迷彩を起動させ、森へ隠れる。
コンジェクチャーはワイバーンに向かってそのまま前進する。

「なんだありゃ?」
ボブは、コンジェクチャーのシルエットを見て呟く。
「背中にある二本の巨大な突起はセンサーか?偵察機なのか?」と結城。
「でも武器持ってる。やっぱり俺達を狙いに・・・」と健吾。
「先手必勝!!死ね!!」アジャはリヴォルツィオーネのビームライフルを構える。
その刹那、リヴォルツィオーネのビームライフルは木っ端微塵に爆散した。
「えぇ!?」アジャは目を丸くして驚いた。
「何ヘマしてんだよ!!」ボブは呆れた顔で言う。
コンジェクチャーは腰に収納されているビームサーベルを取り出し、アジャのリヴォルツィオーネに斬りかかる。
アジャは高度を上げて回避行動を取ろうとする。
コンジェクチャーは、あたかもそれを読んでいたかのように後ろに回り込んだ。
「なかなか優れた機体だな!!」
アジャはコンジェクチャーに回し蹴りを喰らわす。
コンジェクチャーは素早く受け身の体勢を取る。
「なんだ、この動き!?まるで動きを読んでいるかのようだ!!」
結城はアジャの援護に回る。
「一対五で、こっちが有利な筈!!」
智美はビームサーベルを取り出し、コンジェクチャーに斬りかかる。
コンジェクチャーはそれを華麗にかわす。
そして腕に収納されているビームマシンガンで、ボブのビームライフルを狙撃した。ボブはド肝を抜かす。
「完全に動きが読まれていた!!」結城は確信する。

「コンジェクチャーの特殊能力[先読み]は、5秒後の未来に干渉して相手の行動を文字通り先読みする・・・・」
ザムは、先読み能力で結城達を圧倒するコンジェクチャーを眺める。
「彼等に勝ち目はありませんね。そして、この無VASがあればアンノウンにも互角に戦えますね」
フォスは勝利を確信した顔で言う。