複雑・ファジー小説
- Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ 参照100突破有り難う ( No.19 )
- 日時: 2014/12/21 15:58
- 名前: あああ (ID: hgmprYrM)
Story17.恐怖からの逃亡
「駄目だ!!コイツには勝てない!!」
結城はコンジェクチャーに立ち向かうアジャを説得する。
「なんでだよ!?逃げたらワイバーンまで巻き添え喰らうぞ!!」
アジャは怒鳴る。結城は反論出来なかった。
アジャ達は様々な戦法でコンジェクチャーに攻撃するが、全て回避され返り討ちにあった。
「このままじゃ負ける!!」
結城の額は汗でビショビショだった。
その時だった。
「新型無VASの動きが鈍い!?」
健吾は異変に気付いた。
「本当だ!前よりも動きが遅い!!」
智美達も異変に気づく。
「コンジェクチャーノ永久回路ガ不調ヲ起コシテイマス」
無人VASのケルベロスのAIが、ザム達にコンジェクチャーの不調を報告する。
「いかん。回収しに行くぞ!!」
ザムはメデューサ改の拡散ミサイルを発射する。
結城達がそれを回避している隙に、フォスはコンジェクチャーを回収する。
「しまった!!逃がした!!」
ボブはフォスのメデューサ改を追おうとする。
「深追いはするな!今は機体の修理が先だ!」
アジャがボブを止める。
「派手にヤられて来たなあ・・・・」
チェルは帰還して来たリヴォルツィオーネ達を眺める。
「こりゃ修理が大変だ」
セオアはそう言いながら、応急処置用の修復キットを持ってくる。
「皆、機体が五体満足の状態なだけマシさ」とポールは言う。
「映像から解析するに、おそらく、あのVASは未来予測機能を持っていますね。かなり厄介な相手ですよコイツは」
解析班の[山田武司]は、ザム達に報告を入れる。
「さっきの撤退の理由は分かりませんが、パイロットの証言を元にすると、おそらく動力炉の不調でしょう」
同じ解析班の[サラ・フラム]は言う。
「かなりの脅威だな」「本当に俺達で勝てるの?」
ワイバーンのブリッジにざわめきが走る。
「現時点での勝率はほぼ0%です」と武司。
「もう駄目だ・・・。俺達は殺される・・・・」
ワイバーンのオペレーターの一人が頭を抱えて絶望する。
「唯一の希望があるとしたら、リヴォルツィオーネだ」
アジャは言う。武司も頷く。
「リヴォルツィオーネには解明されていない機能が多数あります。もし解明されていない機能のうち、未来予測能力に対抗できる機能があれば・・・」とサラは言う。
「んなの信用できねぇよ・・・」ボブは頭を抱える。
結城達もボブに同情した。