複雑・ファジー小説
- Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ 参照200突破有り難う ( No.24 )
- 日時: 2014/12/30 16:30
- 名前: あああ (ID: hgmprYrM)
Story22.トドメ
「こちらザム、ワイバーンを捕捉した。作戦を開始する」
ザムが言うと、成層圏を飛ぶ空母のハッチが開き、コンジェクチャー六機が降下される。
「迎撃はいらない!!撤退準備だ!!リヴォルツィオーネを囮に使う!!」
戦うよりも逃げた方がいいと判断したグルは指令を出す。
脱出挺がワイバーンから発進する。結城達のハデスはその護衛にまわる。
「よし!!SCD出力全開!!」
アジャはリヴォルツィオーネのSCDを発動する。
コンジェクチャーは後退して、SCDのエネルギー切れを待つ。
「ぐぬぬ・・・五分間耐えてくれよ!!」アジャは呟く。
SCDを一旦停止すると、隙をつかれて突破されてしまうのである。
「にしてもSCDを出力最大にして五分持つとは化け物だな」
健吾は呟く。普通のVASがSCDを最大にしたら一分も持たない。
「全員乗ったな!!よし、出発だ!!」
グルは言う。三機の脱出挺はワイバーンを後にした。
ー後は、リヴォルツィオーネのジャミング機能に賭けるしかない。
グルは心の中で呟いた。
解析班が言うには、リヴォルツィオーネは強力なジャミング機能を持っているらしい。
この作戦の成功は、リヴォルツィオーネのジャミング機能がうまく機能するかしないかで決まるのである。
「うまく発動しろよ!ジャミング機能!!」
リヴォルツィオーネのジャミング機能を発動させる。
コンジェクチャーの動きが止まった。
リヴォルツィオーネは隙をついて脱出挺に戻る。
「ふん。逃がしたか。でも、もうあいつ達はおしまいだ。コイツでトドメをさす!」
メデューサ改に乗って降りてきたグルは、液体金属のようなものを脱出挺の行った方向へ向かって投げつける。
「こちらワイバーン脱出艇!!ワイバーン脱出艇!!」
グルは補給艦に救出信号を送る。補給艦の応答はない。
コンジェクチャーに撃墜されたのである。
「まさか・・・補給艦が撃墜された!?」智美は言う。
「そんなハズは・・・」ジョニーは否定する。
しかし、本当に撃墜されてないかとだんだん不安になってきた。