複雑・ファジー小説

Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ 参照200突破有り難う ( No.25 )
日時: 2015/01/01 22:39
名前: あああ (ID: hgmprYrM)

Story23.生命の灯火

「どうするんだよ!!?」
オーギはイラつきのあまり、ドンと机を叩いた。
「落ち着けオーギ!今苛立ってても何も始まらない!」
健吾が言う。「それも、そうだな・・・」とオーギは落ち着いた。
「とりあえず、新地球連合の本部へ行きましょう。本部はヨーロッパにあるので、長い航海にはならないハズです」
解析班のサラが提案した。
「だけど、木帝の奴等が来たらどうする?未来予知できるVASはもう量産されているし、勝ち目が無いぞ」とアジャは指摘した。
「やっぱり問題はそこだよねぇ」
オペレーターのキーラはため息をつく。

「きゃあああ!!」
向こうから智美の悲鳴が聞こえた。
「どうしたんだ!?」と結城と健吾が向かう。
「ゴキでもでたのか?智美っておわぁぁ!!」
健吾は腰を抜かす。
そこには真っ二つにされたボブの死体が転がっていた。
「智美!?どういうことだ!?」結城が智美に訊く。
「見張りを交代しようと甲板に上がろうとしたらっ、ボブが!」
智美は答える。(まさか暗殺兵器!?)と結城は予想した。
結城の予想は的中した。液体金属のようなものが、健吾に向かって飛びかかって来たのである。
「くそっ!!暗殺兵器かよ!!」
健吾は銃を取り出して、液体金属型の暗殺兵器に向かって発砲した。
「甲板に誘導させろ!!アジャにSCDで吸い込んで貰う!!」
結城は健吾に言う。「おう!!」と健吾は返事をした。
智美は、グル達に報告するためブリッジへ走った。

「なんだ!?暗殺兵器か!?」ジョニーは驚いた。
ブリッジには既に、もう一体の暗殺兵器が潜んでいたのだ。
暗殺兵器は、ブレードを形成させてジョニーの首を切り裂いた。
「きゃあああああ!!!」キーラは悲鳴をあげた。
発狂したチェルは銃を乱射した。
セオアは流れ弾が心臓にあたって即死してしまった。
エドワーはセオアを止める。
暗殺兵器はどんどん分裂していき、脱出挺のクルーを殺しにかかる。
クルー達は甲板へ逃げるが、逃げ遅れたクルー達は次々と殺されていった。
「ぐああああ!!!」
グルは体を縦真っ二つに引き裂かれて絶命する。
智美がブリッジに来たときにはブリッジは血の海だった。
智美は自分の非力さを呪うことしかできなかった。