複雑・ファジー小説
- Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ ( No.4 )
- 日時: 2014/11/22 22:12
- 名前: あああ (ID: 7XXeC3xS)
Story3.胎動
「くっくそ!!何がどうなってんだよ!!?」と、スロワーが叫ぶ。
所属不明のPMSの反撃で、メントゥムの防衛隊のMS部隊は、スロワー残して全滅してしまった。所属不明PMSは、スロワーを狙ってビームライフルを発射する。スロワーのグリフォンに直撃した。
「クソッ!!脱出だ!!」
スロワーは、グリフォンの脱出システムを起動させる。しかし、機体がどんどん圧縮されて行き、システムが起動しなかった。
スロワーは、「ふざけるなぁ!!」と、無理矢理コクピットハッチをこじ開け、飛び降りた。そして、荷電粒子砲の直撃で開いた穴に、空気と共に吸い込まれていった。「ちくしょう・・・」とスロワーは呟く。
所属不明PMSは、コロニーの動力炉に侵入し、動力炉に向かってビームライフルを撃つ。動力炉は爆発し、メントゥムは炎に包まれた。
「メントゥムが・・・・!!」結城は叫ぶ。住人達は、ただただ、炎に包まれて宇宙の屑と化して行く故郷を眺めることしかできなかった。
「見ろ!!あの黒いPMSが、出てきたぞ!!」と誰かが言う。
所属不明PMSは、無傷でコロニーを脱出してきた。
すると、シェルターバスのTVでやっていた緊急報道番組が突然途切れて、50代後半位の無精髭を生やした男の顔が映し出された。
「皆様ごきげんよう。どうかね、我が木星帝国軍の圧倒的戦力を前に押し潰されて行く気分は?」と男は喋り始める。
「何!?何なのコイツ!?」と智美。周囲は困惑する。
「あの男!木星調査団の団長[ジェン・ボークス]か!!?」デールは驚く。
「何故ジェン大佐が!?」「木星調査団の団長が何故!?」と、連邦軍や連邦政府は困惑する。ジェンは続ける。
「おっと、自己紹介が遅れましたね。私は、第一次地球連邦軍木星調査団の団長、ジェン・ボークス大佐です。皆さんニュースや新聞で私を見たことがあるハズです」
「どっかで見た顔だなと思ったが、木星調査団の団長だったか!?」健吾は言う。「なんでそんな奴があんなPMSを持ってんの!?」とキャリー。
「私達木星調査団は調査本部を建設する為、衛星エウロパに着陸し、建設作業を進めた所、私達はあるモノを見つけたのです。木星の宙域を漂う小さな宇宙戦艦を私達は見つけたのです。その戦艦の中には、地球の技術力では到底実現不可能なテクノロジーを持ったロボットや、その製造方法。私達は、製造方法を解析し、メントゥムやブロック4のNo8までを破壊したロボットを製造する事に成功しました!」
「実現不可能なテクノロジー!?なんなんだそれは!?」と地球連邦軍の総司令[アンダーソン・フェイント]は怒鳴る。人々はただ困惑してた。
「はっきり言います!私達はその技術力を使い、貴殿方に宣戦布告します!私達は、この力を使って地球圏を支配し、私達のユートピアを創るのです!!」ジェンはそう熱く語る。
「なんて勝手な!!」と、結城は激怒した。
「おっと少し喋り過ぎちゃいましたね。我が軍のロボット部隊は、現在地球連邦政府本部のあるコロニーブロック1に進軍しています。それではごきげんよう。ばいば〜い♪」そう言うと、ジェンの放送は途切れた。
「何!?こっちに向かって来てる!?」とアンダーソン。
その数分後、コロニーブロック1の全てのコロニーは木星帝国軍のロボット部隊により破壊された。