複雑・ファジー小説

Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ ( No.5 )
日時: 2014/11/23 20:30
名前: あああ (ID: 7XXeC3xS)

Story4.絶望の連鎖

「おいおい!?どうするんだよ!?あのPMSこっちに来たぞ!!」
メントゥムを破壊した黒い2機のPMSは、結城達のシェルターバスを包囲する。「きゃぁ!!?何!?何!?」と、騒ぐ避難民達。
「私達をどうするつもりだ!?」そう運転手は言う。しかし返事は無い。
「無人機なのか?」と運転手は困惑する。
「頭にツノが無い奴は、皆無人機だぞ!頭にツノがあるのが有人機!」
ツノのはえた黒いPMSが、シェルターバスに通信を繋いだ。
「俺は木星帝国軍の第参PMS小隊の小隊長[上原リュウ]だ!お前達は現時刻を持って我らが木星帝国軍の捕虜になる。いいな!?」
「えぇ!?捕虜ですか!?」と運転手は言う。
「捕虜なんてゴメンだ!」とムヒ。「そうよそうよ!」とキャリー。
「無人PMSなんてPMSじゃないじゃないか」と結城は指摘する。
「結城。そこツッコむ所じゃない」と健吾は言う。

「あぁ・・・・信じられん・・・。ゲヒルンが崩壊していく・・・」
アンダーソンは宇宙の屑となっていくゲヒルンの姿を見て呟いた。
アンダーソン含む、地球連邦政府の上層部の人間達は全員捕らえられ、木星帝国軍の巡洋艦[ドラッヘ]へ収容されたのである。
「私だけ生かしてどうするつもりだ?」アンダーソンは言う。
他の上層部の人間は全員殺されたのである。
「貴殿方にこの素晴らしい光景を見てもらいたいのです」
ジェンはそう言いながら、アンダーソンのコーヒーを使いに注がせる。
「一杯いかが?」とジェン。「断る」とアンダーソンは言う。
「そうか・・・。   ならば死ね!!!」
ジェンは胸のポケットに仕込んでいた投げナイフをアンダーソンの首を狙い投げつけた。投げつけたナイフはかなりの殺傷力を持ち、アンダーソンの首は意図も簡単にもげ落ちてしまった。
「まぁ、飲んでも殺したけどね」とジェンは呟いく。
「さてと、ベコットさん!!コロニー破壊作業に移りますよ!!」
ジェンは、木星帝国軍の作戦参謀の[ベコット・デコン]に命令する。
「はっ!!仰せの通りに!!」と敬礼するベコット。

残りのコロニーNo2・No3・No5・No6のコロニーは、木星帝国軍のPMSが破壊し、住民の約60%を捕虜にした。