複雑・ファジー小説
- Re: 機甲伝説 リヴォルツィオーネ ( No.8 )
- 日時: 2014/11/29 21:55
- 名前: あああ (ID: hgmprYrM)
Story7.自由を求めて
「何!?労働者達が反逆者と一緒に脱走しただと!?」
労働監理局の[松橋シュリガン]は驚き、手に持っていた書類を潰してしまった。「ハイ。イマ無人VASヲ出撃サセマシタ」と人間そっくりの姿をしたロボット秘書は言う。「ま、任せたぞ・・・」とシュリガン。
「着いてこなかった奴等もいるのか?」と健吾。
「あんなチキンはほっておけ」と中年労働力[チェル・ソムチョン」は言う。結城達はアジャとリヴォルツィオーネをトラックに積み、逃走を図っていた。「お前ら、よく着いてくる気になったな」とアジャ。
「俺達、一生タダ働きはゴメンだからな!」とオーギ。
「そうそう。こんなチャンス滅多に無いからな。捕まっても死刑にはならないしな」結城も続けて言う。
「なんだお前達、ジェンの噂知ってんのか?」とアジャ。
「ああ。無人ロボよりも生身の人間を強制労働させた方が王様って気分になれるからって、噂で聞いたことあるぜ」と結城は言う。
「あぁ。その通りだ」とアジャが言った瞬間、「敵襲です!!無人VAS三機!!」と運転席の助手席に座る[エドワー・ステイム]が叫ぶ。
トラックに付いてたスピーカーの近くに座っていた結城は、驚いてトラックの運転席の窓から、荷台部分へ落っこちた。
「下が植物装甲で良かったな」とチェル。
「イカれているのは、脚関節だけだ!俺がビームライフルで迎撃する!」
アジャはそう言い、リヴォルツィオーネにビームライフルを構えさせる。「回避運動は任せた!!」とアジャは運転手に呼びかける。
「合点承知!!」と運転手の[セオア・ウェーバー]は言う。
「労働者達と協力して逃走をしてるのか・・・」
リヴォルツィオーネを追っていた有人VASのパイロット[ザム・ゴルア]は言う。「はい。もう既にケルベロスを3機出撃させてあります」と[フォス・ハイネス]は言う。「確か貴様は、捕虜出身だよな?」とザム。
「は、はい!!」とフォスは答える。「どうだった?エミリーの味は!?」
「あ、味!?」フォスは顔を赤らめる。「ハハハハ!!冗談はそこまでだ!俺達もケルベロスの援護に行くぞ!!」とザムは言う。「は、はい!!」
「くそっ!!荷台が重くて小回りがきかん!!」とセオア。
「ちっ!もうちょっと上手く運動できんのか!!?」とアジャ。
「文句言うなぁ!!!」とセオアは顔を赤くして叫んだ。
その時ケルベロスは、ビームサーベルを取り出してリヴォルツィオーネに襲いかかる。「させるかあ!!」と所属不明のロボットがケルベロスの腸をビームサーベルでえぐり斬る。
「な、なんなんだあ!!ありゃあ!?」結城は目を丸くして驚く。
「智美か!?」とアジャ。「えぇ!!?」と結城はさらに困惑する。