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複雑・ファジー小説
- Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.107 )
- 日時: 2015/02/09 17:48
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「はー、疲れた」
「歯だけに?」
「うん」
「博士のダジャレ面白—い♪」
博士達三人は、歯医者の帰りに、食料品を買うためにスーパーに寄った。
そこで彼らが目にした光景は、パック詰めのコロッケを巡って刃を交えているジャドウと将軍の姿であった。ふたりは、彼らの存在に気付くと、剣で打ち合いながらも口を開く。
「フフフフ……これは光栄ですなぁ。前回と同じシュチュエーションになるとは」
「ハニー嬢、加勢は無用。これは互いの好物を賭けた男と男の闘いなのです」
「将軍……」
「ハニー嬢、私の気持ちを汲んでくださりますかな?」
「ふたりとも、喧嘩はダメ—ッ!」
彼女はサンダーレインを炸裂させ(何回も放っているうちに、体の負担が小さくなり、威力も増していた)、ふたりを痺れさせる。
「ウオオオオオッ」
「グオオオオオオッ」
ふたりは絶叫し、気絶してしまった。ハニーは博士の持っていた買い物かごの中に喧嘩の原因となっているカニクリームコロッケを入れて言った。
「博士、コレ買ってくれないかなぁ?」
「どうしてなのかね、ハニーちゃん」
「だって、私達が買えば、喧嘩はなくなるでしょ?」
「なるほどね。ちょうどコロッケが食べたかったから、いいよ」
こうしてふたりは、ハニーに漁夫の利をされ、失意の中帰路についた。
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