複雑・ファジー小説

Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.12 )
日時: 2014/12/14 19:02
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

アメリカはニューヨーク。突如として現れた怪人軍団に、人々は恐怖のどん底に突き落とされていた。助けに来たスターレスリングジムのメンバーも大けがを負い、人々は希望を失ったかに見えた。だがその時、どこからともなく、謎の高笑いが聞こえてきたのだ。

「ダーッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」

そのあまりにも大きな高笑いに、人々は耳を塞ぐ。
怪人軍団も、その声がどこから聞こえてくるのか興味津々であたりを見渡すが、声の主らしき人物はどこにも見当たらない。空耳だろうか?誰もがそう思いかけた刹那、颯爽とマントを翻し、彼が現れたのだ。死神を彷彿とさせる巨大な黄金の鎌を持ち、髑髏のネックレス、黒革のロングコートに黒ブーツ姿の彼こそ、闇野髑髏、その人であった。彼は重傷を負ったスターレスリングジムのメンバーに、ここから離れるように言うと、大勢の警察隊を背後にかくまい、百体以上もの怪人軍団と対峙した。怪人軍団はどこからかマシンガンを取り出して彼に向って撃つ。合計軽く十万発以上の弾丸を食らい、彼は煙の中に包まれた。

「あっけなかったな」

怪人のひとりが呟いたその刹那、悠々とした足取りで彼が煙の中から現れた。
その姿に恐怖した怪人たちは火炎放射や破壊光線などの特殊能力で彼を攻撃するが、彼の歩みは止まる事を知らない。

「バ…化け物!」

ひとりが彼を罵ったとたん、彼は突如静から動へと一変した。

「フンッ!」

ここからは描写的にスプラッターになるため割愛するが、敵の肉片すら残さない徹底した容赦の無さを発揮し、逃げる敵には追撃し、これでもかとばかりに暴れまわった彼は黄金の大鎌を収め、廃墟と化した住宅街とあまりの地獄絵図を見て泡を吹いている大量の一般市民を見て言った。

「少々やりすぎてしまったようだ……損害賠償を何兆円請求されるかわからん」