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複雑・ファジー小説
- Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.4 )
- 日時: 2014/12/14 18:40
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
フレンチは二階の窓から小麦粉バズーカを構えた。その瞳は凶悪のそれに染まっている。小麦粉バズーカ。それはその名の通り、小麦粉を発射し、対象に不快な思いをさせる彼の自信作である。難点としては、小麦粉を粗末にすることだろうか。しかし今の彼はそれを気にしないほど悪に染まっていた。
「さっきのお返しですっ!」
小麦粉を球状にしたものがバズーカの先端から発射され、真っ直ぐ博士の家の窓に入っていく……かと思われたその瞬間、博士はそれを予想していたかのようにバッティングロボのスイッチを押して、その小麦粉の弾を撃ち返したのだ。
「なかなかやりますねっ」
「きみは弾のチョイスをミスしたようだね。私ならパイで行く!」
その声と共に発射されたドッキリ用のパイを顔面に食らった彼は、怒りで顔を歪ませた。その後もお菓子な闘いは半日続いた挙句、フレンチの母の苦情でやめる事となった。彼女の苦情を受けた博士とフレンチは、それから食べ物を粗末にしない事を肝に銘じた。
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