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複雑・ファジー小説
- Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.41 )
- 日時: 2014/12/14 19:44
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
フレンチはご飯よりはパンが好きな少年だった。
彼の故郷がクロワッサンの発祥地として名高いオーストリアであることも関係しているのだろうか、彼はクロワッサンが鶏肉の次に好きだった。彼は大半のパンが好きであったが、たった一種類だけ苦手としているパンがあった。それは、日本人なら小学校で誰もが味わうであろう、昔懐かしいコッペパンである。彼は生まれて初めて食べたコッペパンが舌に合わなかったらしく、あまりの不味さにいつもの愛くるしい顔からはあまりイメージしにくい顔面崩壊を引き起こした事があり、それ以来コッペパンが苦手な食べ物になっていたのだ。
しかし、帰ってきた博士たちが彼に渡した食べ物は、あろうことかコッペパンだったのである。彼は涙が出るほど嬉しい反面悲しい気持ちもありつつ、彼らからコッペパンを貰い、一口かじってみた。すると——
果たしてフレンチにどんな変化が起こったのか、それは次回明らかになる。
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