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複雑・ファジー小説
- Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.46 )
- 日時: 2014/12/16 09:31
- 名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)
それを見た博士は、取りあえず現実逃避すべく、ヨハネスに近づく。
「ヨハネス君、きみは本当に可愛い顔をしているね。食べちゃいたいぐらいだ」
「え?」
「私の朝食のデザートは、きみとの甘いキスだよ」
彼は彼の細い顎を掴み、上を向かせ自分と視線を合わせさせる。
そして彼の柔らかい両頬を優しく掴み、彼の美しい顔を自分の顔に接近させて、ふっくらとした柔らかい唇を塞ごうとする。しかし、ヨハネスの方が一枚上手だった。博士と彼の唇が二、三センチで触れ合うと言うところで、彼は穏やかな口調で言った。
「浮気はよくないと思いますよ。フレンチ君に嫌われてもいいんですか?」
彼のその一言に彼はギクッとする。
「僕は別に構いませんが、フレンチ君が見たら嫌われちゃうだろうなァ……」
「分かったよ。今は我慢するけど、私はいつかきみの唇を奪ってみせるぞ!」
少し涙目でヤケ気味な声の博士に、彼はにっこりと笑って、
「じゃあ指切りです。フレンチ君を助けるのにハニーさんと一緒に協力していただけるのであれば、お礼にキスしてあげてもいいですよ」
その言葉に奮起した博士は、フレンチを救出すべく外へと飛び出した。ハニーも心配そうな顔をしながら後に続いていく。彼らがレストランから出て行ったのを確かめた彼は、再び取り皿に大量の食べ物を取って席に着き、不動と闘い始めた彼らを観戦しつつ、食事を口へと運ぶ。
「まるでアクション映画を見ているみたいで最高の気分だね」
彼はニコニコ顔で彼らの闘いの行方を見守ることにした。
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