複雑・ファジー小説

Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.61 )
日時: 2014/12/30 20:01
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ハニーが剛力との雑談に花咲かせている頃、博士とフレンチは本屋で本を読んでいた。ちなみに、博士は児童書コーナー、フレンチがまず子供が行きそうにない活字だらけの書籍コーナーで本を読んでいる。しばらくして、博士がフレンチのいる場所へ行き、彼の肩を叩いた。

「やっぱり本屋さんはいいねぇ、フレンチ君」
「博士はどんな本を買う予定なんですか?」

彼が訊ねると、博士はナスの絵が書かれている一冊の絵本を見せて、

「この本を買おうと思ってさ」
「博士は絵本ですか。僕はこれを買う予定です」

彼が博士に見せた本はあの闇野髑髏が書いたと言う『人は顔で決まらない』というタイトルだった。

「まだ中身はそこまで読んではいませんが、ルックスに自信のない彼が書いているだけあって、すごい説得力ですよ」
「それは嫌味という奴ではないかな」
「アハハハッ、嫌味だなんて、博士も面白いこと言いますね」

本を買ったふたりは早速待ち合わせ場所に行こうかと思ったが、フレンチが急にもじもじし始めた。

「どうかしたのかね?」
「僕、ちょっとおトイレ行ってきます」
「じゃあ、私も」
「ついて来ないでください」
「なんで!?」

フレンチは「ハァ」とわざとらしく大げさにため息をついて、

「そんなの、あなたが変態だからに決まっているじゃないですか」
「そんな冷たいこと言わずに……私の可愛いフレンチきゅ〜ん♪」
「キモイッ!」