複雑・ファジー小説

Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.7 )
日時: 2014/12/14 18:42
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ハニーを抱っこしたまま彼はソファに座り、口を開いた。

「そんな事どうでもいいじゃないか。取りあえず。私たちが彼を育てよう」
「ダメですよっ」
「こんなに可愛いのに……?」
するとハニーが言った。
「あのねぇ、パパは、僕を置いてみんなと一緒に星に帰っちゃったのー」
「え?」
「……だって。そうだ!これはつまり、どういう事かわかるかね、フレンチくんっ!」

彼はぴょんとソファから飛び上がり、ハニーを高い高いすると、

「つまり、彼は今日から私たちの家族になったのだよ!ハハハハハ!」
するとフレンチは少し冷めた瞳で、
「いや、僕はあなたと家族になった覚えはありませんよ?」

これを聞いた彼はハニーの高い高いをやめて、彼をソファに座らせると、瞳から大量の涙を流して号泣、がっくりと両膝を落とし悲しみに打ちひしがれてしまった。

「バカな。私はずっときみと私は家族同然だと思っていたのだよ。それなのに、その言い方はいくら何でも酷くはないかね!?」
フレンチは彼の顔を覗き込み、
「そう言われましても、僕たちの接点ってただ家が隣同士ってだけじゃないですか」
「グム〜ッ、痛いところをついたなフレンチくん、今のは傷ついた。まるで傷口に塩を塗られたように傷ついてしまった」
「随分具体的な例えなんですね」
「ウム」