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複雑・ファジー小説
- Re: 変態紳士と美少年助手の愉快な毎日 ( No.70 )
- 日時: 2015/01/16 17:39
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
博士は石敢當君の改良を中断し、三時のおやつタイムに入った。
今日のおやつは、フレンチが作った特製のジャムをかけたふわふわの中の生地と外側のサクサクがたまらなく美味しいパンケーキだ。ちなみに作ったのはフレンチで、ハニーと博士は出来上がるのを待って食べるだけだ。毎日食べるだけのふたりを見た彼は、エプロンを外しながら、日頃の不満を口にした。
「たまには自分たちで作ってみたらどうですか」
「いつか作るよ」
『あなたのいつかは永遠に来ないでしょう』
心の中でツッコミを入れていると、ハニーが意外にもこんな事を言い出した。
「明日は私がお菓子を作ってあげるね♪」
思いもよらない彼女の言葉に思わず彼の瞳からうれし涙がこぼれた。
「ハニーさん、明日のおやつ楽しみにしていますね」
「うん、任せて♪」
自信満々に言うハニーであったが、彼女が料理をする姿をいまだかつて一度も見たことがないフレンチは、可愛いキャラほど料理が下手という小説のお約束のようなものを思い出し、彼女が明日作る料理に対し、ヒヤリと冷たいものを感じた。
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