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天の声



僕には天の声が聞こえます。
天の声が何者かはわかりません。
神様かもしれないし自分自身かもしれません。

「なにぃ、この汚い部屋」

天の声は口うるさいです。
口うるさいので僕は極力返事はしないようにしています。
天の声は無視して本を読みます。

「また小説かよー。勉強しろ勉強。この間のテストも順位下がってたんだろ？あーあ、また下がっちゃうなぁ。このままじゃ社会に出ても底辺だよなぁ」

「うるさいなぁ……静かにしてくれよ！！」

普段は温厚な僕ですが流石に腹が立つ時もあります。
僕が明らかに苛立っているときは、いつもの口うるささは身を潜める。
そして、僕が平静を取り戻すと再びベラベラ喋りだす。