暗い闇の中にいて、そこから夢が始まる。 闇の中を照らすほんの一筋の光より、たくさんの光が溢れ始め—— やがて、視界が真っ白になって目覚めたと思う頃に、終わりのない夢の物語——その一端が始まるのだ。 これが、一度入ったら出られない無限に続く一方通行とも。 終わることのない儚い夢だとも知らず。 これは、終わりなき夢の世界が紡ぐ、一番古い記憶にある物語。たった紡ぎ始めたばかりの、新たなる物語。