複雑・ファジー小説

Re: 可能性の魔法使い ( No.2 )
日時: 2015/04/04 20:59
名前: 瑠璃玉 ◆ECj0tBy1Xg (ID: 3JtB6P.q)

【超簡単な用語説明】

・ 魔法 (まほう)
 所謂ファンタジーな世界で言う魔法とほぼ同じ、人為的に起こされる奇跡の類。
 ただし、ファンタジーチックな呪文や魔法陣などはなく、傍から見れば超能力に近い。

・ 力脈 (りきみゃく)
 秘められた可能性の川。無秩序な可能性が寄り集まり、秩序を持って流動している場所。
 瞼の裏にのみ映る“裏”の世界の一部。
 毒々しい黄色い色をしている。

・ 力湖 (りきこ)
 力脈の中で流れが停滞している部分。可能性の湖。
 力脈のあちこちに点在しており、真上はパワースポットになりやすい。

・ 可能性の暴走 (かのうせいのぼうそう)
 何らかの理由で力脈が歪み、それが限界を超えたときに起きる現象。
 秩序で押さえつけていた無秩序が“表”に溢れる瞬間。
 幻が可能性の壁を越えて表に生まれる理由の一つ。

・ 異望症 (いぼうしょう)
 力脈を視認する力を人間が得ること。
 人間の場合、力脈を見る力を得ると、同時に異常な視力を付与される。この見えすぎる目によって死者や精神病患者が続発したために、力脈を見る力を得ることは人間には乗り越えがたい病として認知された。
 人間以外の動物には全く起こらない。

・ カナリヤ
 異望症の人間のこと。薬師達の間で使われている隠語。
 瞳の色が鮮やかなカナリヤイエローであることに起因する。