複雑・ファジー小説
- Re: 超能力者の落ちこぼれ(500参照突破感謝!) ( No.103 )
- 日時: 2015/04/15 18:19
- 名前: ユッケ (ID: zuIQnuvt)
■バジリスク捜索隊■
すぐに音羽、鈴也君、小春ちゃんを起こす。
まだ完全には起きていない皆に、僕が眠ってしまう直前までの出来事を足早に説明する。
「姉御〜どこッスか〜?」
眠たい目を擦りながら、部屋を徘徊する小春ちゃん。
「小春ちゃん起きてー! 姉御ちゃん1人で出て行っちゃったんだってばー!」
「……? ……!? ぇえええええええ!?」
「そういえば、バジリスクさんに電話が掛かって来て……」
「その後……バジリスクちゃんに眠らされたんだ!」
「姉御ーー! どうして私を置いてっちゃうッスかー!」
部屋中パニックです。
「とにかく! バジリスクは僕達を置いて1人で全部片付けようとしている。早く第三地区に向かって皆で捜そう!」
「ちょっと待って…捜す人数は多い方がいいよね?」
「そうだね! 皆への連絡よろしく!」
時間は午前10時半。
バジリスク捜索隊結成と同時に作戦決行!
「αよりβ現在地を送信せよ。繰り返す、現在地を送信せよ。どーぞ」
「うっす! βよりα、ポイントA−13にいるであります! どーぞ!」
「真横にいるじゃないのよ」
「γより送信、B−6に移動するぜ! どーぞ」
「横断歩道渡っただけじゃないのよ」
「まぁまぁ、皆集まってくれてありがとう」
というわけで、クミ、みより、赤菜、レイラがバジリスク捜索隊に加わりました。
「で、僕っ子超能力者の作戦は? どーぞ」
「それまだやるんだ……とりあえず3チームに分けよう! ここの地理の詳しさのバランスと、能力のバランス、あとバジリスクと面識がある人を散らさなきゃだから……よし、まずはチーム1! 僕、みより、赤菜チーム」
「が、頑張るでありますよ!」
「っしゃあ! サクッと見つけてやるぜ!」
「次にチーム2! クミ、鈴也君チーム」
「僕なら地理が頭に入ってますからね」
「では、案内はイエデターグリーンにお願いしましょう」
「最後にチーム3! レイラ、音羽、小春ちゃんチーム」
「二人とも、私から離れるんじゃないわよ?」
「レイラちゃんがいれば大丈夫だよ! 行こう、小春ちゃん」
「ッス、姉御、無事でいてくださいッス」
こうして、僕たち、バジリスク捜索隊は3チームに分かれて、行方の分からない彼女を捜すことになった。
もしかすると彼女は、もうアジトを見つけているかもしれない。
嫌な予感が膨らむ前に、何としてでも見つけ出す!