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「じゃあ、千香達に連絡するね」

ポケットから携帯を取り出して登録してある番号に連絡する。

「私だ」

コールして一瞬で電話が繋がる。

職業（？）のせいか電話に出るのがとても早いのが彼女だ。

一度だけ見たことがあるが、ポケットから携帯を出して画面をスワイプして耳につけるまではまさに神速！

これが能力なんじゃない？　と言うと少々痛いデコピンをくらった。

「やあ千香、小春ちゃんは隣にいる？」

「ああ、いるが、小春に用か？」

「二人に用だよ。夏祭りに行く計画を立ててるんだけど、一緒にどう？」

「日時と場所を教えろ」

「え〜っと日時は…………」

日時と場所を言うと、「分かった。検討はする」と言って電話を切った。

「検討するってさ」

「祐、浴衣の事言った？」

「あ、言ってないや」

「千香だからな〜、恥ずかしがって暴れんぞ〜」

「そういえば、皆浴衣なんて持ってるの？」

「フッフッフ〜それはですね〜」

「三代目が貸してくれるそうです。さすがは大富豪ですね」

「そっか、東雲先輩が貸してくれるんだね。凛人さんも来るかな？」

「あの人は忙しいんじゃねぇか？　色々と話聞きたいけどな〜」

夏祭りのことを大体決めると、あとはいつも通りだ。

皆でワイワイと喋るだけ。

「ただいま戻ったでありますよ！」

「アイス買ってきたぜー！」

みよりと赤菜がアイスを買ってきてくれた。

夏の屋上で涼しい風に当たりながらアイス！　最高！

「ありがとう、どんなの買ってきたの？」

「ん…あ〜、まぁ…その…アイスだよ！　アイス！」

「こ…これは……！？」

こっそりとアイスが入った袋をガサガサと物色していたクミが驚いたように声を上げる。

「フッフッフ〜、どうでありますか？　宮本スペシャルチョイスですよ！」

「スルメチョコアイス……キャラメルピザモナカ……ワサビミルクバー……ところてんソフトクリーム（ブラックペッパー入り）……これら全てが２点ずつ……」

「何よこのチョイス…！」

「安全そうな物を先にいただかなくては…！　じゃあ僕はコレで！」

「あ！　鈴也コラ！　アタシこれな！」

「わ、私これー！」

全員で争奪戦！

一番不人気に当たったのは…………。

「うう…嫌だ…」

「なんで私が…こんな物を…」

僕とレイラがスルメチョコアイスを食す事になりました。

「じゃあ、皆アイス持ったね？　せーの…っ！」

パクッ！









「「「「「「「まずっ！！！」」」」」」」