複雑・ファジー小説
- Re: 超能力者の落ちこぼれ 参照1500突破感謝!オリキャラ募集! ( No.193 )
- 日時: 2015/10/14 15:36
- 名前: ユッケ (ID: Pi8kpTE6)
そうだった。
レイラはそういう人だった。
誰よりも気高く、自信満々で眩しい人。
そんなレイラの自信に満ちた言葉のお陰で、僕も前へ一歩踏み出せる!
「少なくとも、僕とレイラは王国って組織には入らない。そしてもし、僕の仲間に危害を加えるような事があれば、僕はキミ達を許さない」
真っ直ぐに、糸目の男を見据えて言う。
これが僕の信じた決意だ。
「まあええわ。結局はリーダー次第やしな。でももう止まらんで? 僕ら王国も、裏の人間も、キミ達もや。
知ってるか? キミ達が結構有名なチームになってるって」
チームを組んだつもりはない。
僕らは仲の良い友達だ。
でも、この男の言っている言葉に心当たりがあるのも事実だ。
そう、キリエがネットに撒いた画像。
デビルアクトを潰した人物達。
それが僕らだ。
「バジリスクとも太いパイプが出来てる。しかもチーム内には超能力者が3人もおる。間違いなく化物チームや。
そして、この街にある大きな勢力は3つ。僕ら王国と、キリエを筆頭とする裏社会の連中。そして、キミ達や」
「王国と、キリエと、僕達」
「知らないうちに、随分と大きな話になってるじゃない。私達はどうやら巻き込まれたみたいね」
「噂が大きくなって更に僕達を1つのチームとして認識し始めているって事だよね」
「キミらに逃げ場は無い。邪魔するなら潰すし、そうやなくてもいずれは王国の仲間入りや」
そこまで言って、糸目の男は影の男に「ほな、帰ろか」と言って影の中に沈んでいった。
「私達も帰るわよ! 皆を待たせてるんでしょ?」
「うん、色々と説明もしなくちゃいけないね」
とりあえず、こっちは無事だという事を木戸先輩に知らせなくちゃいけないなと思い、木戸先輩へと能力で通信する。
(木戸先輩、こっちは無事———)
(凛人がやられた!! 今すぐ病院に———)
木戸先輩通信が突然切れてしまう。
タイムリミットだ。
よりによってこんな時に!
レイラとも通信を繋いでおいたのでレイラにも木戸先輩の声は届いている。
「早く行くわよ!」
「うん!」
僕とレイラはとにかく走り出す。
疲れているなんて言ってられない。
緊急事態だ!