複雑・ファジー小説

Re: 超能力者の落ちこぼれ 参照3000突破感謝! ( No.217 )
日時: 2015/11/21 17:02
名前: ユッケ (ID: S05OFeOF)

「そうだね。色々気になってる事もあるし」

「……ふむ、意外でした。そもそもすぐに帰れと言われるかと思っていましたので」

「本当はそうだったのかもしれない。でも、今日赤菜に言われたんだ。なめんなよ!って、守ってもらう気なんかないって」

「ほう、あの赤毛が……さぞ勇気を振り絞った事でしょうね。彼女はあなたを……いえ、何でもありません。彼女の意見は私達の総意でもあると思ってくれていいです。なめんじゃねーぞ超能力者」

「うん。僕は独りじゃ何も出来ない。僕だけじゃこの問題は解決しない。皆を集めよう」

「そこで、私から報告です。銀髪ロシアンが言うには、今日九十九 神矢は学校を休んでいたそうです。おそらくですが、王国として何か動いているのではないでしょうか」

「成績第2位の超能力者か、なるほど……」

「どうしたの? 千香」

「キリエのアジトが1つ襲われたらしい。おそらく九十九 神矢が襲ったのだろう」

「キリエのアジトを!? 凛人さんが返り討ちに遭うほどの人物なんだよ? それを九十九 神矢が?」

「いえいえ、もちろんアジトはダミーッス!」

「キリエが雑魚を相手する事は無い。私でさえ本当のアジトが何処にあるかは知らんからな」

「そうなんだ……なんだか本格的に動き始めた感じがするね。だとしたら……」

「王国に狙われるのは超能力者。特に兎は早めに集合させておいた方が良いかと」

王国は超能力者を欲しがっていた。となるとやっぱりみよりは1番危険だ。

「僕、みよりに電話してみるよ!」

「では兎召喚のコールに着替えを持って来いとお伝えください」

「わかった! …………え? 何で?」

「私は今日ここに泊まるので。ご安心を、おじさんとおばさんにはちゃんと連絡してあります」

「ちょ! 聞いてないよ!!」

「私と小春も泊めてもらうぞ。拒否権は無い」

「ッスー!」

「ちょっと待って! 僕男! ここ男の部屋! アナタタチ女の子!」

「何を今更、1回寝ただろ」

「誤解を招く言い方禁止ーーー!! ていうかあの時は千香寝てないし!」

「寝ている間に襲って来やがったら、足の指を断ちバサミで縦に切ります」

「しません! しません! 絶対にしません!」

「では、そゆことで。早く兎を呼ぶがいいです。兎鍋は旨いらしい……ぐへへへへ」

「みよりは食べ物じゃないから! ああー! もう! 分かったよーーー!!」

突然の事で正直パニックだけど、なんだか楽しいと思っている自分がいる……。

こういう日常を今度は絶対に手放さない。

呪いなんて、ぶっ飛ばしてやるんだ!