複雑・ファジー小説

Re: 超能力者の落ちこぼれ 参照3000突破感謝! ( No.235 )
日時: 2016/02/07 20:08
名前: ユッケ (ID: foJTwWOG)

「そうだったんだ……そしてこのカオス空間」

「ちょ、ちょっと! 髪の毛触んないでくれる!」

「素晴らしい! 宝石のような髪だ。ああ、宝箱にしまっていないと盗まれてしまいそうだ」

レイラの髪にうっとりな泉川さんとか……。

「日本人形のような瞳だ。その奥にはいったい何が映っているんだい? できれば、俺だけを映して閉じ込めてくれないか?」

「歯の浮くセリフはペケです。次言ったらドライヤーと一緒に風呂に入れます」

クミにウィンクする泉川さんとか……。

「ほどよい肉体美だ。褐色の肌は夏のように美しい」

「……ぅぅ……な、なんか背筋が……」

赤菜をペタペタ触る泉川さんとか……。

「ダークな雰囲気が堪らないね〜、ツンツンしているキミに睨まれるのも悪くない」

「……なんなんだ……キサマは……っ!」

「姉御あねご、殴っちゃダメッスよ? 警察のお方ッス」

「八重歯が素敵なお嬢さん、キミに……キスがしたい」

「姉御! こやつは殴っておくべきッス!!」

千香と小春ちゃんに甘い囁きを送る泉川さんとか……。

「…………」

「…………グッ(親指を立てている)」

「どーして宮本には何も言ってくれないでありますかー!!」

「キミの将来は……コレカラダ!」

「うわーーん! 絶対に大きくなってやるー!!」

みよりはまぁ……仕方ない。みよりはいつまでもみよりのままでいいんだよ。

うん、みよりは皆の兎だよ!

「三好さん。そんな事はいいですから! この状況をなんとかしないと!」

「そうだった! 音羽、泉川さんはどうやったら元に戻るの?」

「え〜っと……確か眼鏡をかけると戻ったような……」

「よし! 音羽! 眼鏡かけてください大作戦だ!!」

「ふぇえ!?」

説明しよう! 眼鏡かけてください大作戦とは、眼鏡をかけてくださいとお願いする作戦である! 以上!

「バカなんですか?」

「鈴也君、僕は大真面目だよ。さぁ音羽! 可愛く! セクシーに! 泉川さんにお願いするんだ! さあ今だ!」

「ええ!? え、えっと〜……泉川さん……眼鏡をかけている泉川さんが見たいな〜、眼鏡かけてくださいませんか?」

「フッ、音羽ちゃんのお願いを訊かないわけにはいかないね。偶然にも、ここに眼鏡を持っている! この後、一緒にデートしよう……スチャッ(眼鏡をかける音)」

「い、泉川さん?」

「…………」

「なんか、目が虚ろなんですけど」

「馬鹿な! 失敗したというのか!」

「祐のバカー! 絶対クレープ奢らせるからね!」

「私……は……」

「泉川さんが反応しましたよ!」

「またやってしまったんですね……ぅぅ……どうしていつもいつも……ぐすん」

「あ、泉川さん。元に戻ったんですね?」

「はい、また情けない姿をお見せしてしまいました」

「そんな事ないですよ。あ、そうだ泉川さん。彼らが私の仲間です」

「はじめまして、三好 祐です」

僕らは1人ずつ自己紹介をしていく。ひとしきり挨拶も済んだところで、泉川さんが本題に入る。

本題とは泉川さんが僕達に訊きたい事、つまりキリエについてだ。