複雑・ファジー小説
- Re: 超能力者の落ちこぼれ(オリキャラ&コメント募集) ( No.63 )
- 日時: 2016/11/23 23:18
- 名前: ユッケ (ID: Oi8lQRRm)
「……ほ……え…? ーーーっ! 〜〜っ! !?!?!?!?!?」
顔が赤くなったり青くなったり、目が回ったり×になったり、わークミってば可愛い〜。
「今すぐ死ね!!」
「グッハァッ!?」
クミから渾身の一撃を顔面に喰らいぶっ飛ばされた。
「オッケー、決まったな!」
はい、完璧に決まりました。
クミが帽子を投げるような動きをしてポーズを決める、ポーズも完璧に決まりました。
「イテテ、ヒドイよクミ〜」
「ヒドイのは三好さんです。今度セクハラしやがったら、殺虫スプレーを鼻から注入してやります!」
それ嫌だ! 本当に嫌だ!
想像するだけで鼻の奥が痛くなるよ!
超簡単! 低コストで出来る! 最凶の現代風拷問術!
最近は虫を凍らせるタイプもあるからね〜、鼻が凍って痛いどころじゃないね、鼻取れちゃうね! 人に向けちゃダメ、絶対!
でも、なんで僕がそんな酷い仕打ちを受けなきゃいけないんだろう?
セクハラなんてしてないよ! 僕、何かしましたかね〜。
原因はきっと過去にある! 記憶を遡る…………ミクの猛攻を鎧で防いで、抱き締めて…………!?
そうか、しまった! ずっとクミの体を抱き締めたままだったんだ!
意識というか、人格の主導権が戻っていきなり男に抱き締められてたら、そりゃあ困惑するし驚くし、殴り飛ばしますよ。
「それに、何かしらの手段を使って私を泣かしましたね? 涙が流れてます。
まさか、私の人格が入れ替わってる間に、私の身体をその毒牙にかけたというのですか?!
そんなバカな! クミさんの初めてがー!」
「だあーーー!! してない! 断じてしてない! やましいことは何一つしてない!」
必死に訴える。
土下座! 祈り! 命乞い!
誤解を解く為に全部説明!
1から10000まで全部説明!
「そうですか、では、私も彼女の事はミクと呼びましょう」
「勝手に名前付けちゃったけど」
「それに関しては感謝してます。私では彼女と話す事も出来ない、だから名前も付けてあげられない、結果ミクを苦しめてしまったのです。
私の能力階級がもっと上なら、心の奥底で話も出来たでしょう。
もしそうだったなら、笑い合えたし、助け合えたし、許し合えたし、信じ合えたし、分かり合えた。
私の力不足です。それを埋めてくれたのは三好さんです。ありがとうございます。
……でも、出来ることなら、ミクとちゃんと話をしてみたいです。ちゃんと謝りたい」
能力階級は努力ではどうする事も出来ない。
生まれつき決まっている才能の上限、それが階級。
あんまりじゃないか、クミはこんなにもミクに謝りたいと思っている。誰よりもミクを認めてあげたいのはクミの筈なのに、越えられない壁、嘆きの壁は空より高く、門は無い。超えることも、行き来する事もできず、願いが叶う事はない。
なんとかしたい!
仕方ないじゃないんだ! 僕はクミもミクも救うと決めた!
なら、考えろ! 無能力者であり、超能力者でもある、嘆きの壁を通り抜けられる黄昏の存在の僕が彼女達に出来ることは何だ!
「三好さん、今日はありがとうございました。さあ、早く病院に行きましょう、あなたの脇腹の傷と血は放ってはおけません」
僕の脇腹からは血が溢れて服を赤く染めていた。クミはきっと責任を感じてしまったのだろう。クミが僕の手を握り、行こうとした時、閃いた!
彼女達を救う方法を!
可能性は100じゃないけど、僕が今出来る唯一最高の冴えたやり方!
「クミ、出来るかもしれない……ミクと話出来るかもしれない!」