複雑・ファジー小説
- Re: 超能力者の落ちこぼれ(オリキャラ&コメント募集) ( No.64 )
- 日時: 2015/03/18 10:11
- 名前: ユッケ (ID: OJkPnYHE)
私、一乗寺 クミには、三好さんが何を言っているのか分かりません。
ミクと話が出来るなんて、絶対に無理、不可能なはずなのです。
だって、私の能力階級ではミクと意思疎通をする事が出来ません。
「説明するよ、まず僕が……」
説明が頭に入って来ません。
ミクと話が出来るかもしれない……それだけで嬉しくて、気持ちが高揚してしまいます。
「……というわけで、もし失敗しても40分で消えるから、でも成功してもリミットは40分、時間が惜しい、早速始めよう!」
「は、はい! よろしくお願いします」
まず、三好さんが超能力を発動します。
受けたり触った能力を超能力として使う。
ミクから私に人格が入れ替わる瞬間……セクハラーしていたので条件は満たしているはず。
そう、使う超能力は人格を1つ作る私の能力。
その能力を超能力として使い、三好さんはもう一人の人格を作り入れ替わります。
私は知りませんでしたが、人格が違うと能力も違うようです。私の能力を超能力として使っていますから、それは間違いなく現れるでしょう。
問題はどんな能力で、どの階級なのか、という点です。
最悪の場合は無能力の可能性もあります。
人格を作る能力は自分のその時の感情に大きく左右されるようです。
私は虐待やイジメから自分を守りたかった。だからミクは私より強く、反撃出来る程の能力を有した。
三好さんが超能力で人格を作る際に、私達を助けたいと強く思って使ったなら、そんな能力が生まれる筈なのです。
都合が良すぎでしょうか? でも、可能性は充分です。
「……」
三好さんが人格を作ります。おそらく、今入れ替わっている途中でしょう。
三好さんが超能力をストック出来るのは1時間です。ですから、もし失敗しても、今からなら最低でも40分で能力は消えます。
「……ん…んぁ?」
入れ替わったみたいですね。なんか雰囲気が違う気がします。緊張してきました。
それに、ふらふらと…何で近付いて来るですか!? ちょっ!? ま、待つですよ! 目がギラギラしてて身の危険を感じます!
「あ、あのっ! 一乗寺 クミです。よよよ、よろしくお願いします」
「クミ……助けなきゃ……俺に任せろ」
「だ、大丈夫ですか?」
「クミーーー!! きゃわいい!! 可愛いーーー!!」
なんで飛び付いて来るんですかー!?
「きゃあああああああ!?!?!?」