複雑・ファジー小説

Re: 超能力者の落ちこぼれ(500参照突破感謝!) ( No.92 )
日時: 2015/04/01 23:59
名前: ユッケ (ID: qfOkHR3y)

「目が覚めたんだね? ここは僕の家だよ」

しばし状況を説明、いきなり色んな事を言われても分からないだろうから、今までの経緯を全部説明する。

「そうか……お前にはまた借りが出来た。いや、今回はお前達…か」

「あの…庇ってくれてありがとうございました」

鈴也君が頭を下げる。今回の一件、かなり責任を感じているみたいだ。

「フン……そんな覚えはないがな」

「さぁ! お互いの自己紹介、まだだったよね」

まずは僕達から、簡単な自己紹介をしていく。

そして次はバジリスクチーム。

「まずは私が先陣を切るッス! 双葉 小春(フタバ コハル)ッス! 14歳で無能力者ッス! 姉御の右腕ッス!」

「私は……名前は好きに呼べ……。歳は数えてない、能力は大能力だ」

「二人はずっとあの路地裏で生活しているの?」

「うッス! 姉御に命を拾われて、以来ずっと一緒ッス!」

「仲間は他に5人ほどいるが、ここまで私に着いて来ているのは今となってはコイツだけだ……もう1人、豊和という男がいたが……死んだ」

「……姉御……」

「豊和……ニュースになってたような……まさか!」

「そうだ、パワー服用者でおそらく最初の死人だ。私達の仲間だった」

上村 豊和。最近ニュースになっていた。パワー服用者の事件や事故は多いが、死亡例はまだ無かった。

そんな中、最初の死亡事件が発生し、その死亡者の名が上村 豊和。

「そんな……」

音羽が辛そうに顔を伏せる。

死神はここでも僕らを苦しめる。

「音羽、ここからはパワーに関する話を沢山する。辛いなら無理に聞かなくてもいいからね」

「ううん、私ちゃんと向き合う……! 私も向き合わなきゃ!」

「それでも、無理しちゃダメだからね」

「祐に言われたくないかな?」

最近無理ばっかりで、入院生活だったからね。

「さて、本題に入ろうか。僕はパワーに関する事件を終わりにしたい。だから、僕達で共同戦線を張ろう! どうかな?」