複雑・ファジー小説

Re: 終焉の黙示録 ( No.2 )
日時: 2015/04/02 10:10
名前: 謳われる小鳥 (ID: rc8CMmgA)

この世界は不平等である。

グラスに注がれた葡萄酒をなめる者がいれば、地べたに溜まった泥水をすする者もいる。
柔らかい毛布にくるまる者がおれば、薄っぺらい革一枚をはおう者もいる。

この世に生を受けた人間は、生まれ落ちた瞬間、社会の格差に縛られる。
金持ちに落ちれば幸なり、奴隷に堕ちれば這い上がることは許されず。
たとえそれがどんなに理不尽であろうとも。


生きるならば屍をこえろ。平穏を望まば地をなめよ。


世界は———残酷である。