複雑・ファジー小説
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.1 )
- 日時: 2015/05/23 18:18
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: 42vEC8Xu)
第一話 「邂逅」
日の光がカーテンの隙間から溢れ、教室に細い光の線を作る。
教室の中では、生徒たちが教師の話を聞きながら何かの呪文を呟いていた。
「<コントラクト>とは魔物や精霊、動物を使い魔にする、契約の魔法です」
「先生、それって家でもできるんですか?」
「良い質問ですね。結論から言いますと、この魔法は家ではできません」
生徒たちが呟いていた呪文は魔法で、今は魔法の授業をしているようだ。
教師は質問を聞き、黒板に白いチョークで何かを描き始める。
教師が描いたそれは、普段よく見かけるものよりも少し細かく描かれている魔法陣だった。
「まず、使い魔との契約は正式な儀式なんです。そして、その儀式は儀式専用の神聖な場所で行わなければなりません」 教師は板書を止め、生徒たちの方に向き直る。
順を追って説明していき、先程黒板に描いた魔法陣を指す。
「学校の近くに古い宮殿があるのですが、これはそこに描かれています。今のような使い魔との契約魔法や、様々な契約魔法を交わす唯一の場所です」
生徒たちが教師の説明を聞き納得する。
そして再び板書が始まると、一斉にそれをノートに写していく。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.2 )
- 日時: 2015/05/23 18:37
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: 42vEC8Xu)
そんな中、黒髪の少女は茫然としながら前を見ていた。
先程の教師の話が頭に残ったらしく、自分の思考に邁進していた。
「シャーロットさん、ちゃんとノートに書きましたか?」
「ヘっ? あ……す、すみませんっ」
いつの間にか目の前に教師がいて驚き、シャーロットと呼ばれた少女は慌てて謝る。
そして急いで黒板の文字をノートに写していった。
しばらくして授業が終わり、チャイムと同時に生徒が号令をかける。
休憩時間に入り生徒たちは、それぞれ自由な時間を過ごす。
赤い髪の少女がシャーロットの許まで来て不思議そうに話し掛けた。
「どうしたの? 授業に集中してないなんて珍しいね」
「あ、うん……」
「……もしかして使い魔のこと?」
少女の言葉にシャーロットは肩を震わせて反応する。
そんな彼女に少女は苦笑いを浮かべ、空いている隣の席に腰を下ろす。
「大丈夫だって。いつかシャーロットにも良い使い魔が見つかるよ」
「でも、私……」
少女は優しくシャーロットの頭を撫でながら慰める。
しかしシャーロットはうつむき、不安気にそう言った。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.3 )
- 日時: 2015/05/23 19:10
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: cEkdi/08)
今は、まだ使い魔との契約を交わした者は少ししかいない。
だが、大体の者が誰を使い魔にするか決めている。
しかしシャーロットは、まだ誰を使い魔にするか決めておらず周りから少し遅れをとっていた。
教師たちは何とかしようと動物や魔物を紹介したが、中々相性が合わずどれも却下となった。
「諦めてたら慕ってくれている子たちだって逃げちゃうよ?」
「そう、だね……頑張って気の合う子探してみる!」
「うんっ」
シャーロットは少女の言葉を聞き、笑顔でそう言った。
少女は彼女の笑みに安心し、小さく安堵の息を吐く。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.4 )
- 日時: 2015/07/14 13:53
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: pzCc2yto)
全ての授業が終わり、生徒たちは帰り支度をして帰路についている。
シャーロットは本や筆記用具など、沢山の荷物を鞄に詰め込むのに苦戦していた。
そんな彼女を見て、先程の少女は笑いながら近づいてくる。
「シャーロット! 一緒に帰ろっ?」
「へっ? あ、ごめんね。今から花壇の花の世話しなきゃいけなくて……」
「そっか、シャーロットって今日は日直だったね……あ、気にしなくて良いよっ。じゃあ、先に帰ってるね」
少女は思い出して言い、少し残念そうにする。
その様子にシャーロットは慌てて謝ろうとしたが、少女は微笑み別れを告げて教室を出て行った。
教室内はシャーロットだけになり、静寂がその場を占めていた。
椅子を動かす音や足音がやけに大きく聞こえ、彼女は少し寂しき思いをしながら教室を出る。
廊下には何人かまだ人がおり、グラウンドには魔法の練習をする生徒も居る。
シャーロットは擦れ違う者たちに挨拶を返しながら、中庭の花壇へ向かう。
渡り廊下を歩き、少しして中庭に着く。
そこには沢山の花々が咲いており、花壇というより花園だった。
シャーロットは水道付近にある、じょうろを手に取り、水を淹れて花に水をやる。
こういう時は水魔法を使えば楽なのだが、学校内では禁止されていた。
その理由は諸説あるが、多く言われているのが『加減ができず校内が水浸しになるから』ということ。
何人かの生徒が規則を破って水魔法で世話をしていたが、魔法の範囲が広すぎたり、大量の水を降らしてしまい、学校が浸水してしまったことがあるらしい。
シャーロットが花に水をあげていると、近くの草むらから何かが動く音がした。
彼女は不思議に思い、じょうろを地面に置いて草むらに近く。
「誰かいるの……? ひゃっ!?」
シャーロットは恐怖心を押さえながら声を発する。
刹那、草むらが大きく揺れて黒い何かが飛び出してきた。
シャーロットは驚き尻餅をつき、痛みに悶える。
そして辺りを見回し、飛び出してきた何かを探す。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.5 )
- 日時: 2015/08/04 03:11
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: pzCc2yto)
草の揺れる音がして、シャーロットは音のした方へ目を向ける。
沢山の花が咲き乱れる中、黒い何かが花に紛れて動いていた。
シャーロットは目を見開き、音を立てないように静かに近づく。
手足や鼻は無く、目の下に大きめの口があるだけだった。
まさに悪魔とも言えるソレは、何度か瞬きをし大きな目でシャーロットを見つめる。
当然、ソレがシャーロットの問いに答える筈もなく、しばらくの間沈黙が続いた。
彼女は得体の知れないソレに怯えたりはせず、怖がらせないように優しくソレの頭を撫でる。
『…………』
「えっ? なんっ──」
シャーロットは鳴き声のような音を聞き、不思議そうに問い返そうとする。
しかし、ソレが顔に飛び付いてきたことで遮られてしまう。
黒いソレは彼女の顔から退くと、嬉しそうに目を細めながらシャーロツトに擦り付く。
「っ……ふふ、擽ぐったいよっ」
シャーロットは笑って言い、再びソレの頭を撫でる。
ソレは撫でられて嬉しそうにするが、少ししてシャーロットから退き宙に浮かぶ。
「可愛い……。君は何て言うの?」
『……?』
シャーロットは微笑み体を起こし問いかける。
ソレは彼女の問いに怪訝そうに瞬きを繰り返す。
シャーロットは言葉が通じないことを思いだし、にっこりと笑って言う。
「んー……真っ黒だから、クロって言うのはどうかなっ?」
クロと名付けられたソレは再び嬉しそうに目を細め、シャーロットの周りを飛び回る。
シャーロットは微笑むとクロを抱き寄せ、じょうろのあるところまで戻る。
「はあ……もう、花多いなあ」
シャーロットは溜め息を吐き小さく呟いた。
クロはそれを耳にし、ゆっくり目を閉じる。
「な、何……? ひゃっ!?」
視界が揺れ、シャーロットは驚き混乱する。 少しして視界の揺れがなくなり元に戻ると、空から大量の水が降ってきた。 しかし、シャーロットの許には雨は落ちてきていない。
彼女は不思議に思いクロに目を移すと、クロは魔力を発しており目が赤黒くなっていた。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.6 )
- 日時: 2015/08/04 03:17
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: pzCc2yto)
シャーロットはクロを見て唖然としていた。
そんな彼女を残し、水は更に降り続ける。
水の量は徐々に増えていき、辺りに水が溜まり始めていた。
既に中庭を越え、渡り廊下にまで浸食している。
シャーロットは焦り、慌ててクロを止めようとする。
「ま、待って、これ以上は!」
クロはシャーロットの慌てた声を耳にして、すぐに魔法を解く。
しかし、魔法を解いた途端、力尽きて地面に落ちてしまった。
シャーロットはクロが地面に落ちる前に手で受け止め、クロの羽や頭についた水を指で拭う。
「クロっ、大丈夫……?」
シャーロットが心配そうに声を掛けるが、クロは目を閉じたまま弱々しく息をしていた。
シャーロットは立ち上がると急いで家に駆けていく。
夕日が街を赤く照らす中、シャーロットは急いで家に入った。
息を切らしながら荷物を置き、タオルを出してクロを包む。
電灯はまだつけられておらず、夕日の赤い光だけが部屋を照らしている。
「ごめんね……」
暗い部屋にシャーロットの悲しげな声が聞こえ、やがて消えていった。
クロの黒い体さえ部屋の暗闇に溶け込みかけている中、クロの瞼が開き黄色い目が暗闇に姿を現す。
「クロっ……!」
シャーロットはそれを見て安心し、クロを強く胸に抱きしめる。
クロは嬉しそうに擦り寄りながら、彼女の腕から離れて周りを飛び回る。
すっかり元気になったようで、クロは激しく動き回り電灯のスイッチの許まで行き部屋の灯りをつける。
「ん、ありがとうっ。そうだ、クロは何を食べるかな……」
先程まで暗闇に慣れていた目には電灯の光は眩しかったらしく、シャーロットは手で目を覆う。
目が光に慣れてくると、彼女は微笑みキッチンに行き冷蔵庫を漁って適当に食材を出す。
シャーロットは手元にあったソーセージの袋を破り、試しにクロに差し出してみる。
クロはゆっくりキッチンに来ると、シャーロットからソーセージを差し出され大きな口でそれを食べた。
『────』
「あっ! 待ってっ、それはダメっ」
嬉しそうな声で鳴くと周りを飛び回り、クロはまだ袋の破られていないソーセージに食いつく。
そのまま袋ごとたべたが、シャーロットの言葉を聞き袋だけを吐き出した。
シャーロットはそれを見て笑いながら、今のやりとりでクロが魔法使いの言葉を理解する事ができるのだろうと考える。
「私が言葉を理解できてなくちゃ意味ないよね」
彼女は苦笑いして言い、杖を出して呪文を唱え始める。
床に光の魔法陣が浮かび上がり黄色から紫へと色が変化していく。
突然のことにクロは驚き混乱してシャーロットの周りを忙しなく飛び回る。
しかし、彼女の落ち着いた様子を見て、すぐに大人しくなりシャーロットの前で浮遊する。
「リミッター解除、第二魔法発動。トランスレイト!」
シャーロットが言葉を発した途端、魔法陣の光が増して色が赤へと変わる。
──刹那、目の前で光の粒が大きな音を立てて爆ぜ、魔法陣が消える。
「魔法、成功」
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.7 )
- 日時: 2015/05/24 07:43
- 名前: Orfevre ◆ONTLfA/kg2 (ID: .g3iy5Ut)
こんにちは、マナちゃん。連載おめでとう
つ花束
なりきりで有名っていってくれたのは嬉しいけど……。わたしもう半年以上現役を離れてましたよ?
そのうちキャラを投稿するかもしれません。そのときはよろしくお願いします
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.8 )
- 日時: 2015/05/24 12:10
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
Orfevre様
ありがとうございますっ。
ですが前は沢山いらっしゃってましたからっ。
ありがとうございます!
了解ですっ。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.9 )
- 日時: 2015/08/04 03:22
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: pzCc2yto)
『おいそこの魔女。さっさと、さっきのやつ出せ』
「へ……?」
シャーロットしか居ない部屋に、少年の声が響く。
その声は彼女のものにしては低く口調が荒い。
先程シャーロットは、魔法使い以外の言葉を翻訳する魔法をクロに向けて発動した。
なので彼女にはクロの声も聞こえる状態になっている。
今の少年の声はクロの声だとも考えられるが、シャーロットは予想外の荒い口調に唖然としてクロを見つめていた。
『おい、お前聞いてんのか?』
「も、もしかしてクロ……なの?」
『ああ』
不機嫌そうな少年の声が聞こえ、シャーロットは半信半疑で問いかける。
少年の声は短い肯定の言葉を返す。
クロの返事にシャーロットは驚き、混乱しながら頭の中を整理する。
「い、いや、でも……可愛いのに」
『あ? 何か文句あるのか?』
「な、何でもないよっ」
慣れない少年の声にシャーロットは少し怯えながら言う。
クロは再びソーセージを出せと命令し、シャーロットはソーセージの袋を開けて食べさせてあげる。
クロは美味しそうにソーセージを食べ続けた。
数十個食べたところで満腹になり食べ終える。
「だ、だいぶ食べたね……」
『旨いな、これ。また買ってこいよ』
「う、うん……わかった」
シャーロットは食べた量を見て驚きながらクロの命令に頷く。
シャーロットはいつの間にか召し使いのようになっているのに気付き、苦笑いしながら大量に出たゴミを片付けリビングに行く。
クロは彼女の後ろをついていき、ソファーに座ったシャーロットの膝へ降りる。
「ねえ、クロはいったい何の種族なの……?」
『……さあな』
シャーロットはクロの頭を撫でながら怪訝そうに尋ねる。
その問いにクロは目をそらしてそう言った。
『……俺には昔の記憶がない。親も居ないし、自分が何の生物なのかも分からない』
「…………」
その黒い体から表情は読み取れないが、クロの声は寂しげだった。
シャーロットはクロを無言で抱き締め優しく頭を撫でる。
そんな彼女に驚き、クロはシャーロットを見つめる。
「ねえ、クロ……私の、使い魔にならない?」
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.10 )
- 日時: 2015/05/24 15:29
- 名前: コッコ (ID: HhEPDJMQ)
【名前/読み】ネリア・ロンギーネ/ねりあ・ろんぎーね
【種族】魔法使い
【年齢】16歳
【性別】女
【性格】気弱な性格で人に何か指摘を受けるとすぐに涙目になる。その性格ゆえによく周りからからかわれる。
【容姿】茶髪の身髪で茶色瞳が特徴。体格は細身で服装は学校の制服を主に来ている。
【武器】大剣
【備考】かなり気弱な性格の少女。相手に指摘を受けると謝らなくても良いのに謝ってしまいよくこれでからかわれる。体格に似合わずかなりの怪力で大剣を軽々と振るったり男でも持ち上げるのに一苦労な物でも簡単に持てたりする。
サンプルボイス
「私はネリア・ロンギーネと言います」
「す、すみません!」
「私は力だけが取り柄なんです。本当は恥ずかしいですが・・・」
【名前/読み】ウルフェン/うるふぇん
【種族】狼
【年齢】見た目は18歳(実年齢は300歳以上は越えている)
【性別】男
【性格】陽気で女好きな性格。
【容姿】黒髪で赤い瞳が特徴。服装は黒いローブで黒いTシャツでジーパンが特徴。
【武器】ナイフ
【備考】ネリアの使い魔。長い間誰にも使い魔にされず退屈な日々を過ごしていた時にネリアに使い魔になるように頼まれて使い魔になった。大変な女好きでよく周りの女性にナンパするが結局フラレる。
サンプルボイス
「俺はウルフェンだよろしく」
「俺は退屈だったかとネリアが可愛いから使い魔になったんだ
」
「そこのお嬢さん俺と遊ばないかい?」
変な感じで分かりづらいですがよろしくお願いします
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.11 )
- 日時: 2015/05/24 16:26
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
コッコ様
御応募ありがとうございます!
ネリアさん可愛らしいですね……後々出させていただきますねっ。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.12 )
- 日時: 2015/05/29 18:46
- 名前: 煙草 ◆9QnC0n/Cjw (ID: nWEjYf1F)
【名前/読み】ヨハネス・シュトラウス/
【種族】魔法使い
【年齢】18
【性別】男
【性格】包容力のある、穏和で寛大な人。感情に任せて行動を取らない主義。
【容姿】柔らかな黒髪に青い瞳。体型は少しだけ筋肉質で、スタイルは良いほう。
【武器】二丁拳銃
【備考】「ヨハネス」が言い難いからという理由で、単に「ヨハン」と呼ばれることもある。
名前だけ聞けば高貴だが、生まれは貧しい農家の長男。あらゆる節約術を網羅している。
医者を志している為、それに関する知識はかなり博識。運動はあまり得意でない。
サンプルボイス
「あぁ、また会ったね。君との縁も、捨てたものじゃないかな?」
「僕はお金持ちじゃないさ。寧ろできることなら、お金は贅沢に使ってみたいものだよ」
「命はとても尊いんだ。だから僕は医者の知識を持っている。別に、医者になりたいわけじゃないけどね」
【名前/読み】ルナ
【種族】精霊
【年齢】見た目14歳/実年齢140歳
【性別】女
【性格】人懐っこく心優しいが、基本的に三無主義プラス無口無表情なので非常に分かり難い。
【容姿】ふんわりとした桃色の癖毛と碧眼。華奢な体つきで、身長が低い。
【武器】ジャックナイフ2本
【備考】ヨハネスの使い魔。彼に懐いており、常に甘えん坊でいるが性格は変わらない。
常に欠伸を連発する寝ぼすけさんで、所構わず寝ていることが多い。そのため、肝心なときに役に立たないことも。
サンプルボイス
「——ルナ。よろしく」
「……ヨハン、膝枕して。ねむい」
「私は貴方に興味ないけど」
初めまして、煙草です。
一気に2人分応募してみました。
僕もこんな小説を書いてみたいのですが、実際は中々うまくいかず断念してきました(苦笑
書ける貴方を尊敬しております。
これからも執筆頑張ってくださいね。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.13 )
- 日時: 2015/05/26 19:01
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
煙草様
御応募ありがとうございます!
そ、尊敬ですかっ!?
ありがとうございますっ。
はい、面白い作品が書けるようがんばります!
すみません、精霊など使い魔がいる場合はヨハネスさんは人間ではなく魔法使いにできますか?
一応後々人間の出るシーンは用意してありますが人間が使い魔を持つのもちょっと変かと思いますので。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.14 )
- 日時: 2015/05/24 20:38
- 名前: 風死 ◆Z1iQc90X/A (ID: vLFo5XnB)
初めまして雛様、風死と申します。
リク版で私の名を出してくれた方、ですよね? 違っていたらごめんなさい。
憧れているなんて言われたら支援せずには要られないので(苦笑
えっと、魔法物良いですね^^
まだ細かく読んでないですが……何気に良い感じの設定で良いです♪
細かい感想はまた後程。
*登録書
【名前/読み】/ゼクト・レッドニール
【種族】魔法使い
【年齢】23
【性別】男
【性格】徹底した強者至上主義で、自分が頂点であることを自負し、負けることや頼ることを極端に嫌う。とてつもない努力家でストイック。計算しつくされた努力をする。
【容姿】紅のボサボサ頭で、長身痩躯。目の色は緑で空虚な雰囲気をたたえている。無精ひげの似合うワイルドないけ面顔。
【武器】巨大な斧
【備考】代々優秀な魔法使いを生む名家の出身。その当主候補だったが、ある日人為的な事件により、家は壊滅。自分だけが生き延びる。
サンプルボイス
「弱者は醜く這い蹲るだけだ」
「俺にはなさねばならぬことがある。」
「自覚があるのなら、まだお前には救いがある」
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.15 )
- 日時: 2015/05/24 20:59
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
風死様
は、初めましてっ! まさか風死さんがいらっしゃるとは……ありがとうございますっ。
あ、はい、合ってますよ。
ありがとうございますっ、執筆頑張ります!
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.16 )
- 日時: 2015/07/23 17:50
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: XnbZDj7O)
『……お前が良いなら』
少しの間静寂が続く。
時計の針の音が部屋の中を占め、数分経ってクロの声が聞こえた。
その返事にシャーロットは笑みを浮かべ、強くクロを抱き締める。
「ありがとう、クロっ」
『別に……』
クロの照れたような声が聞こえ、クロはシャーロットの腕から離れる。
シャーロットは少し名残惜しそうにしたが、そのまま自分の晩御飯を作りにキッチンへ行く。
『おい魔女、俺の分も作れ』
「私の名前は魔女じゃなくてシャーロットだからっ」
『あ? 知るか』
「っ、もう……って言うかあんなにソーセージ食べてたのに……」
シャーロットは疲れたように溜め息を吐く。
これからの食費に頭を悩ませる彼女をよそに、クロは上機嫌でソファーで寛いでいた。
* * *
俺が目を覚ませば、そこには魔法が飛び交っていた。
辺りを見回せば見慣れない風景があり、俺はただ一人、宙に浮遊していた。
回りには家族は居ないし、そういう記憶もない。
自分が何者かも分からない俺は、ただこの世界を飛び回る。
俺は飛び回りながら沢山の魔法使いを見てきた。
魔法使いというものを知らなかった俺の頭の中に、見てきたそれらが知識として溜まっていく。
やがて俺は、魔法使いが嫌いになった。
どこに行こうと、アイツらは必ず居る。
人のことを餌に陰口を叩くやつら、それを聞き笑っているやつらが。
魔法使いの中には良い者も居ることは分かっている。
しかし、魔法使いやそれらに似た人間共は好きになれなかった。
腹が減っていた俺は、たまたまあった学園に降り立ち草花を食っていた。
そんな時、俺の嫌いな魔法使いが歩いてくる。
咄嗟に隠れたが、簡単に見つけられてしまった。
——汚い、離せよ馬鹿——
言葉が通じないのを良いことに、心の中で毒付く。
そんな俺を、シャーロットは優しく撫でてきた。
暖かい、今まで感じたことのない温もりが俺の中に入ってくる。
ずっと一人だった俺にとって、それはとても擽ったくて、暖かかった。
強力な魔法を使い、俺は倒れてしまった。
朦朧とする意識の中、シャーロットの荒い息が聞こえる。
走っているのだろうと思いながら重い瞼をほんの少し開ける。
あと少しで家に着くのか、微かに家の姿が見える。
その近くには牧場と、三つの墓がある。
三つの墓には母親宛と父親宛、祖母宛の手紙があった。
この時俺はコイツは自分と同じ、独りぼっちなんだと思った。
種族は違えど、俺と同じ境遇のあいつに少しは緊張を解く。
使い魔に誘われて、悪い気にはならなかった。
シャーロットは俺の嫌いな奴らではないから、俺と同じ『ひとり』だから。
俺の嫌うような魔法使い(ばけもの)から、シャーロットを守ろうと思っていた。
シャーロットが傷つくことがないように。
まさか自分が、その原因になるとは知らずに——
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.17 )
- 日時: 2015/05/25 00:04
- 名前: メデューサ ◆VT.GcMv.N6 (ID: Gx2AelYh)
【名前/読み】フレデリカ・アーデルドルフ/Frederica・Ardelldorf
【種族】魔法使いと吸血鬼のハーフ
【年齢】17歳
【性別】女
【性格】・生真面目で厳格だが全く融通が利かないという訳では無い ・若干天然の気がある ・性格と厳しい口調のせいで怖く見られがちだが良い人 ・好物は紅茶(血液入り) ・冷静沈着 ・努力家
【容姿】・スカート履いたイケメン ・長身(175cm) ・赤っぽい黒髪のショートカット ・制服は一切着崩していない ・貧乳 ・キリッとした美形 ・細い ・瞳の色は赤 ・黒地に藍色のフリルが付いた優雅な日傘
【武器】細身のレイピア
【備考】・実家は吸血鬼の名家 ・性格も容姿もそこいらの男よりも格好良いため大多数の人からは「フレデリカ・アーデルドルフ」をもじって「アルフレッド」と呼ばれている(彼女自身はこれをニックネームとして捉えている。むしろ男だと思われた方が都合のいい時は自分から名乗っている) ・一部の女子生徒からは宝塚の男役のような人気がある ・半分吸血鬼のためか強い日差しに弱い(すぐ赤くなって痛くなる) ・ユーヴェルの事はなんだかんだで信頼してる
サンプルボイス
一人称「私」二人称「貴様、フルネーム、名前呼び捨て」三人称「貴様ら」
「自己紹介が遅れてすまない。私の名前はフレデリカ・アーデルドルフだ」
「ヨハネス・シュトラウス、貴様に聞きたいことがあるのだが………その、子供に怖がられないようになるにはどうしたらいいんだ!?」
「ふむ、ならばこちらも名乗るべきだな私の名前は「アルフレッド・アーデルドルフ」だ」
「ユーヴェル、とっくに授業は始まっているぞさっさと教室に入らんか!!」
【名前/読み】ユーヴェル・フェルゴーノ/Yuvel・Ferugono
【種族】悪魔
【年齢】180歳(見た目は17歳)
【性別】男
【性格】・バカみたいに明るい ・とにかく楽しければそれでいいやと思ってる ・悪戯好きの愉快犯 ・女の子は好きだけど自分のものにしようとは思わない(ナンパも可愛い子を近くで見たいからやってるだけ) ・屈託の無い笑顔でえげつない事言ったり実行したりする ・フレデリカの天然には若干振り回され気味 ・ちょっと天邪鬼
【容姿】・身長は170cm位 ・ミルクチョコの様な色の短髪 ・制服はネクタイをしていなかったりズボンにチェーンを付けていたりと結構着崩している ・瞳の色は緑
【武器】大きめのハンマー
【備考】・フレデリカの使い魔 ・ウルフェンのナンパ仲間 ・実家は代々分家としてアーデルドルフ家に仕えている ・フレデリカの事を男のように呼ばない唯一の人物(フレデリカが男のふりをしているときは百歩譲って「フレディ」と呼んでいる) ・紅茶を入れたりお茶請けを作るのが上手い
サンプルボイス
一人称「俺」二人称「キミ、○○(名前)くん、○○ちゃん」三人称「キミら」
「俺はねーユーヴェル・フェルゴーノっていうんだー!仲良くしてねー!」
「俺は別にそういうのいいかなー。だって女の子っていうのは鑑賞するのが一番楽しいし」
「あっははフレデリカってば肩に力入りすぎー!もうちょっとリラックスしていいんじゃないのー?」
「フレディ終わったー?こっちも終わったよー!身の程もわきまえずに襲い掛かってくるなんてこいつらもバカだよねー料理食べ損ねた腹いせに爪はがしちゃったー!」
はじめまして!今日見つけて一気に読ませてもらいました!
結構ぶっ飛んだキャラなので不採用でもかまいません。
更新応援してます!
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.18 )
- 日時: 2015/05/24 23:36
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
メデューサ様
御応募ありがとうございます!
後々出させていただきますねっ。
ありがとうございます! 執筆頑張りますっ。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.19 )
- 日時: 2015/05/25 03:09
- 名前: sky (ID: F1WKsNfT)
はじめまして!
ストーリーとお話を見て、王道でいい話だなと思い、コメントさせていただきました!
続きが気になります!
オリキャラ、投下してもよろしいですか?
【名前/読み】ルーチェ・アステリア
【種族】人間と魔族のハーフ
【年齢】14才に見えるが、16歳
【性別】男
【性格】誰とでも仲良くしたがり、お節介を焼く。困っている人を見かけると必ず手を差しのべる。何度失敗しても、成功するまで挑戦する。
以外と頑固なところもある。
感情がすぐに顔にでる、嘘がつけない素直。
誰かを犠牲にするのが嫌い。
【容姿】 白髪のショートでボサボサ。
紅と蒼のオッドアイ。(右が紅、左が蒼)
白い半袖ワイシャツの上に父からもらったベストをつけ、胸の右側に金時計をさげている。
膝まである暗めの青の短パンをはいている。
茶色のブーツをはいている。
肩から焦げ茶の母の形見である大きめバッグを下げている。
【武器】父の双剣 (双剣を宙に浮かせて、躍るように戦う。)
【備考】怒りの感情が爆発すると、巨大な魔獣の姿になり、ひとしきり暴れる。
その能力のせいで、過去に故郷を滅ぼしてしまった。
その際に母を亡くし、後悔でしばらく感情をなくした。
暴走する前に、父と母に、「怒るより笑え」と教わったことを思いだし、
行方不明になった双子の妹、ルーナ・アステリアを探している。
使い魔のアリスドール=クイーンをアリスと呼ぶ。
サンプルボイス「こんにちは、僕はルーチェ。ルーチェ・アステリアです!」
「ルーナ・アステリアって子、しってる?僕に似た女の子。」
「父さんと母さんが言ってたんだ、「怒るより笑え」って。」
「誰かを犠牲にするのが大人なら、僕は子供のままでいい。」
「アリスはまた僕を子供扱いする!」
【名前/読み】アリスドール=クイーン
【種族】チェスのクイーンの駒
【年齢】27歳
【性別】女
【性格】正義感溢れ、騎士道を守る勇敢な性格。
間違いがあると、他人でも間違いを指摘する。
自分を犠牲にしてでも契約者を守る。
【容姿】黒髪のサイドポニーテールで、瞳は紫のつり目。
高貴なスカートの丈が短い白いドレスに、
大きな手甲と金属でできた頑丈なブーツ。
その姿はまるで姫騎士。
【武器】自分の背丈より長い槍
チェスの駒を実体化させ、軍として戦う。
【備考】ルーチェの父より、ルーチェを守る使命を託されたため、
ルーチェを「クラウン」と呼び、
ルーチェを幼い時から見守っている。
ルーチェが危なくなると、必ず自分を犠牲にしてでも助ける。
ルーチェのことを息子のように扱う。
ルーチェに対してだけ、敬語で話す。
チェスのクイーンの駒のため、戦いの際には
ポーン、ナイト、ビショップ、ルークを率いる。
ちなみに、感情をなくしたルーチェを救い出したのはアリスドール。
サンプルボイス「私はアリスドール。クラウン・ルーチェの使い魔だ。」
「クラウン、よく自分から名乗れましたね、偉いですよ。」
「お父上がおっしゃっていましたよ、「怒るより笑え」と。」
「私はあなたの使い魔である以前に、あなたのお父上に託された騎士です。」
「ゆけ、勇者たち!我らの勝利をつかみとるのだ!」
「どうか、ルーチェと仲良くしてやってくれ。友人としてでも構わないから。」
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.20 )
- 日時: 2015/05/25 16:24
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
sky様
御応募ありがとうございます!
後々出させていただきますねっ。
執筆頑張ります!
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.21 )
- 日時: 2015/05/25 21:23
- 名前: siyaruden (ID: OBEbnOVl)
【名前/読み】/ネエロ・フォーリングダウン
【種族】堕天使と魔法使いのハーフ
【年齢】18歳(実年齢190歳)
【性別】男性
【性格】基本怠惰で面倒くさがりで口も悪くぶっきらぼうかつ、やや短気だが何かあったらほっと置けない
【容姿】187cm 78㎏ ボサボサの黒髪に銀のメッシュ 琥珀色の瞳
制服はいつも着崩している それ以外は黒を基調とした服を着る
戦闘時は黒い翼を拡げる
【武器】 大魔剣【ダーインスレイブ】ネエロのもつ大剣 強力な魔力を秘めている
魔銃【ルシフェルパニッシャー】ネエロのもつ大型拳銃 後が回転式拳銃で前が自動拳銃という足して二で割った構造をしている
右手に大剣、左手に銃というスタンスで戦う
【備考】両親の薦めで渋々この学校に通っている
不良と思われがちだが何かと不幸体質で大きな面倒事に巻き込まれる事が多くなんだかんだで面倒くさがりつつも首を突っ込むお人好し
サンプルボイス「よぉ俺に何かようか?」「あーもう!世話が焼けるな!」「何で俺ばっかり面倒事が起きるんだ........」「てめぇをぶっ飛ばせば早い話だぜ」
【名前/読み】/イリス
【種族】悪魔
【年齢】17歳(実年齢900歳)
【性別】女性
【性格】飄々として饒舌でワガママややツンデレ
【容姿】165cm 68㎏ B:90 W:58 H:85
銀髪の長髪に頭には黒いリボン
黒いゴスロリ(ゴシックパンク寄り)を着ていて黒のブーツを履いている
【武器】魔騎銃【デア・フライシュッツ】銃剣の付いた小銃
二挺装備して撃ったり無数に召喚して一斉射撃したりできる
【備考】
ネエロの使い魔でよく喧嘩するがチームワークは良い
長い時を生きているので老人のような喋り方をする
かなりの上級悪魔でユーヴェルより位は上、気紛れで契約したらしいが真意は不明
実は魔界の大公家のお嬢様だったが何者かに壊滅させイリスだけ生き残った過去がある
ネエロに対してほのかに好意を寄せている
サンプルボイス「妾の力を侮るではないぞ」「ちゃんと妾に説明せい!!」「妾はお前様の使い魔じゃからな」
今晩はsiyaruden です
面白そうなので投稿しました
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.22 )
- 日時: 2015/05/25 20:46
- 名前: コッコ (ID: HhEPDJMQ)
【名前/読み】ベルセルク/べるせるく
【種族】狂戦士
【年齢】見た目年齢25歳?(実年齢不明)
【性別】男
【性格】冷徹で残忍な性格。強者を追い求めてさ迷い続ける。
【容姿】狼の頭のような漆黒の兜と鎧を着込み血の痕が付いた黒いマントを羽織っている。顔は見えない。
【武器】錆びた大剣
【備考】使い魔の中で最も恐れられている存在。ひたすらに強者を追い求めてその為なら人を傷つけることすらいとわない。
サンプルボイス
「俺はベルセルク。お前強いか?」
「弱者に用はない!」
「ただひたすらに強くもっと強く!」
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.23 )
- 日時: 2015/05/26 19:30
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: wDvOBbcg)
siyaruden様
御応募ありがとうございます!
後々出させて頂きますねっ。
コッコ様
再び御応募ありがとうございます!
ベルセルクさんには主人は居ないということで宜しかったですか?
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.25 )
- 日時: 2015/07/23 17:51
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: XnbZDj7O)
第二話「guardian」
あの子は、私にとってなくてはならない存在。
この汚い世界の中の、眩い光。
今日、その子は様子がおかしかった。
授業に集中していないようで、心配になって授業の終わりに声をかけた。
「どうしたの? 授業に集中してないなんて珍しいね」
使い魔のこと? と問えば彼女は肩を震わせて反応した。
この子の苦悩を取り除きたくて、私は色んな言葉で励ます。
すると彼女は元気を取り戻したのか可愛らしい笑顔を見せた。
ああ……嬉しい、凄く嬉しい!
でも、でもね——頑張って探さなくても良いんだよ?
あなたのことは私が守るから、使い魔なんて要らない。
あなたが私のことを、守ってくれたように。
* * *
私は元々、山奥にある村の魔女だった。
鳥の声が聞こえ、涼しい風が吹き、動物たちが群れて遊ぶ。
のんびりしていて、とても居心地の良い場所だった。
しかしある事件が起きて、私と私の両親は引っ越すことになった。
私は初め引っ越すと聞いて嬉しくて期待で胸が一杯だった。
しかしお母さんもお父さんも、何故かどこか苦々しい顔をしていた。
その素朴な疑問は引っ越して少しも経たず解き明かされた。
魔法使いの世界は厳しくもあり、誰にでもチャンスはある。
努力はしなければいけないが、特訓や実践を積み重ね、やがて魔法が使えるようになる。
もちろん努力のしない者は人間の様に無力かつ居る意味のない存在になる。
それが例え、生活に必要がなかったからだとしても__
私が引っ越してまず驚いたのは、建物や家が破壊され原型を止めていない場所があるということだった。
余程の都市部でない限り、治安はかなり悪いらしい。
強盗、殺人、誘拐、テロ——挙げていけばきりがないが、喧嘩の域を越えたものが多発している。
身の危険を感じて両親に場所を変えるよう提案し、すぐにその案は通った。
引っ越し先は都市部の代表の街である、スヴァリア。
多額の資金を費やし、私たちは都市部に引っ越してすぐ家を作った。
周りから浮かないようなデザインで、かつ安全なもの。
家具を揃えて全てを終えると、両親は仕事を探した。
私は二人のお陰で学校に通えることになり、今まで着たことのない可愛い制服を身にまとい学校に足を踏み入れた。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.26 )
- 日時: 2015/05/29 18:49
- 名前: 煙草 (ID: nWEjYf1F)
あ、魔法使いって種族の1つなんですか。
てっきり職業みたいなものかと勘違いしていました(汗)
訂正はしておいたので、確認をお願いします。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.27 )
- 日時: 2015/05/29 19:06
- 名前: コッコ (ID: HhEPDJMQ)
ベルセルクには主人はいません。よろしくお願いします
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.28 )
- 日時: 2015/06/26 16:39
- 名前: 雛♯bloodiz (ID: rBo/LDwv)
煙草様
確認いたしました。
ご協力ありがとうございますっ。
コッコ様
ありがとうございます、了解ですっ。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.29 )
- 日時: 2016/06/26 19:28
- 名前: 雛 ◆OzhVge3YN6 (ID: v2BiiJyf)
- 参照: トリップの#間違えてしまいました。
私の通う学校は国立で、それほど大きくないと聞いていた。
しかし噂は所詮噂らしい、私が訪れたそこは——巨大な屋敷のような学校だった。
緑青のついた門は縦横に大きく伸びており、その門は大きな壁に繋がっている。
巨大な門を抜けると、真っ白く大きな壁の中には豪邸とも呼べるような大きな建物が、いくつも聳え建っていた。
「…………」
「ねえ、どうしたの?」
「ひゃあっ!? あ、えっと……」
私が茫然として立ち尽くしていると不意に後ろから声を掛けられた。
慌てて振り返ると、そこには腰まである黒い髪の女の子がいた。
十代中程の、背の小さいその子は私と同じ制服を着ておりこちらを怪訝そうに見ている。
私が何と言おうかと困っていると、彼女は優しげな微笑みを浮かべて再び口を開いた。
「もしかして転校生?」
「えっと……は、はい」
「やっぱりそっかっ。ビックリしたでしょ? ここ噂と違ってかなり大きいの」
転校生かと聞かれ、うつむきながら肯定する。
ああ、またやってしまった。
都会に来てからと言うもの、中々人と目を合わせることができないでいる。
その上、人と話していても中々微笑めないし、無愛想になってしまう。
そんな私に怒った様子もなく女の子は微笑んだまま言葉を紡ぎ、私に手を差し伸べてきた。
「案内してあげるっ。迷子になっちゃったら困るでしょ?」
「あ……うん」
彼女のその言葉を聞き、ようやく差し伸べられた手の意味を理解した。
教師や案内人の居ない、初めて来た大きな敷地で、彼女に会わなければきっと私は迷子になっていただろう。
そんな状況の中、断るはずもなく女の子の手を握った。
細く白い腕から伸びた小さく柔らかな手は、酷く暖かかった。
* * *
門を抜けた先にある白い石畳の道は、校舎を切り分けるように学校の中央を走っている。
その大きな道を歩きながら辺りを見回し、建物の様子を窺う。
こういくつも建物があっては、再び誰かに案内してもらわなければいけなくなるだろう。
そう思って女の子の方を見ると、彼女は私の視線に気付き振り返り、まるで分かっているかのように微笑んだ。
女の子の足取りは軽くて、どこか嬉しそう。
「あ、そう言えば名前……」
「あっ、そうだったね。私はシャーロット・ローリアだよっ」
女の子はにっこりと笑って名前を名乗った。
ローリア、どこかで聞いたような名前に感じた。
でも、私はここに来たことはないし、きっと彼女のことも知らない。
心の中の蟠りを抑え、自分も名前を名乗る。
「私っ、アリシア・エレナーデ」
多分、きっと……上手く笑えたと思う。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.30 )
- 日時: 2015/07/11 01:39
- 名前: Sho (ID: jYd9GNP4)
こんばんは、初めまして!
小説、読ませていただきました!
とても読みやすくて、面白かったので
応援もかねてオリキャラ応募してみます!
主旨が間違っていたりしたらごめんなさい
【名前/よみ】ジャスティン・セイバー
【種族】人造人間
【年齢】見た目は17歳(実年齢は2歳)
【性別】女
【性格】のんびり屋で、ぼーっとしている。
好奇心旺盛、素直でマイペース。
放っておくとどこかへ行ってしまう。
思ったことがすぐに顔に出てしまう。
【容姿】青色の腰まであるおさげの髪型。
青い瞳で、常にジト目。
黒いマフラーを付けている。
【武器】華奢な見た目に反して、拳で戦う肉弾戦が得意。
普段とは違い、動きが俊敏なため、油断している敵なら2発で倒せる。
戦闘になると、無口無表情になる。
【備考】戦闘のためだけに作られた人造人間。
ジャスティンもその一人だったが、
ある日実験が失敗し、研究所が大爆発を起こした。
命のともしびが消えかかったその瞬間、
天地不知火に命を救われ、使い魔・・・基パートナーとして
恩義を返すべく行動する。
名前は不知火にもらったもので、愛称は「ジャス」
なぜか一人称が「俺」
サンプルボイス
「んあ、俺はジャスティンだよ〜。不知火がくれたんだよ〜。」
「ん〜・・・、よくわかんない!」
「不知火は俺の命の恩人なんだよ、使い魔とかじゃなくて・・・パートナー!」
【名前/よみ】天地不知火/あまち しらぬい
【種族】九尾の狐
【年齢】3700歳 見た目21歳
【性別】男
【性格】真面目で間違ったことがあればすぐに指摘する。
物知りで、大抵人が知らないことをほとんど知っている。
が、流行のものがわからないため、若い子から茶化されたりする。
敵味方関係なく、礼儀を大事にしている。
【容姿】銀色の短髪で、青空のような瞳を持つ。
白い着物、青色の袴、白い上着、黒い帯が特徴の和服を着ている。
頭からは狐の耳、九本のふさふさした狐のしっぽが生えている。
常にやわらかい表情をしている。
【武器】九本の尻尾を用いる。
右から青龍・朱雀・玄武・白虎・黄龍・麒麟・鳳凰・大蛇・白面。
九本の尻尾をそれらに模し、変形させた攻撃方法で戦う。
【備考】元は、人を食い殺す邪悪の化身の白面金毛九尾の狐で、
さまざまな悪行を重ねてきていたが、とある人物に倒され、
すべての罪を償うまで、使い魔として善を尽くすという契約により、
人の姿でいる。
最初は嫌々やっていたが、1000年くらい善を尽くしてきて、
性格・思いが変わった。
その最中、瀕死のジャスティンを保護し、
普通の人間として教育するという名目で使い魔として契約する。
ちなみに、なぜジャスティンと名付けたかというと、
絵本の冒険者の名前から取ったらしい。
サンプルボイス
「僕は、天地不知火、この子はジャスティン。ほらジャス、挨拶。」
「敵も味方も、人間も魔物も悪魔も天使も使い魔も、関係ありませんよ。」
「僕もあのころは若かった・・・昔は、人を食い殺す白面金毛九尾の狐でしたから・・・」
「やれやれです、せっかくのジャスとのデートが台無しです・・・」
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.31 )
- 日時: 2015/07/13 13:51
- 名前: 雛 ◆OzhVge3YN6 (ID: pzCc2yto)
Sho様
御応募ありがとうございます!
ぜひ使わせて頂きますっ。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.32 )
- 日時: 2015/07/20 11:09
- 名前: 雛 ◆OzhVge3YN6 (ID: pzCc2yto)
「アリシアか……いい名前だねっ。じゃあ……宜しくね、アリシアっ」
「……うんっ」
こちらを向いて微笑んだシャーロットの笑顔は、まるで周りに花が咲いたようで誰よりも綺麗だった。
しばらく歩くとシャーロットは一際大きな建物の前で止まった。
細い柱が沢山あり所々に龍などが彫られている、いかにも金持ちの豪邸のような建物。
白い石畳の道が切れると同じような石畳の地面が広がっており、奥には階段が幾つか見える。
「ここが私の教室のある校舎なんだけど……アリシアは教室、分かる?」
「えっ? えっと……」
目の前の建物と、周りの建物の軽い説明をしたシャーロットは私の方を向いて問い掛けた。
問われて初めて気づいたが、よく考えれば私は自分のクラスの番号や教室を知らない。
私は今更になって焦り始め、戸惑いながらシャーロットを見ると彼女は微笑み再び口を開いた。
「近くに職員室があるから、今から行こっか」
シャーロットはそういうと黒く長い髪を揺らし、私の手を握って歩き出した。
慌ててそれについていき、彼女の後ろを歩く。
そして数分もせずに、もう一つの建物に着いた。
これまた大きな建物だが、先程の校舎より大きく細かい装飾が施されている。
「ここが職員室だよ」
「へ……? しょ、職員室だけ?」
「うん。資料室とかは別の校舎にあるよ」
シャーロットの言葉に驚き、再び目の前の建物を見回す。
職員室だけでこの大きさって……一体どれだけの先生が居るんだろう……。
私が驚いているのが面白いのか、シャーロットは少し笑いながら建物の中に入った。
彼女を追い中に入ると、予想以上に人が沢山居た。
天井にはいくつかシャンデリアがあり、職員室の壁は本棚になっていて沢山のファイルや資料が収まっていた。
「失礼します。5−Bのシャーロット・ローリアです」
「あら、どうしたの?」
初めてシャーロットの敬語を聞き少し新鮮に感じる。
彼女の声を聞き奥から一人の女性が現れた。
緊張と不安でシャーロットの手を強く握ると、彼女は優しく私の手を握り返してくれた。
「この子転校生なんですけど、教室がわからないらしくて」
「ああ……。あなた名前は?」
「ア、アリシア・エレナーデ……です」
「分かったわ、ちょっと待ってて」
女性に名前を聞かれ緊張しながら答える。
すると女性は柔らかい笑みを浮かべて奥へ戻っていった。
何となく不安が消え、体の中からスッと緊張感が抜けた。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.33 )
- 日時: 2015/08/03 18:50
- 名前: 雛 ◆OzhVge3YN6 (ID: w4lZuq26)
「じゃあ今から少し説明をするから、ローリアさんは先に戻っていて」
「はい、分かりました」
「…………」
女性は再び戻ってくると、資料を机に置いてこちらに来て言った。
彼女の言葉に少し寂しくなりシャーロットを見つめる。
シャーロットは私の視線に気づくと微笑み手を振った。
何故かそれがとても嬉しくて、私も手を振り返し彼女を見送った。
女性は説明を終えると資料をしまい、近くに居た長い緑の髪の女性に声を掛ける。
二人は少し話し、さっき私に説明してくれた女性は奥へ歩いていってしまった。
「初めましてアリシアさん。私はヘレン、あなたのクラスの担任です」
「よ、よろしくお願いしますっ」
ヘレン先生は職員室を出て、私を連れて教室に向かう。
彼女の後を追いながら道を記憶していく。
しばらくして教室の前につくとヘレン先生は先に入りショートホームルームを始める。
私はドアの前で先生に呼ばれるのを待つ。
期待と不安が入り混じって、何だか変な気分である。
これからこのクラスで上手くやっていけるだろうか?
色んな人と話して仲良くやっていけるだろうか?
考えれば考えるほど、不安が期待より増していく。
「では、入ってきてください」
「は、はいっ」
ヘレン先生の私を呼ぶ声が聞こえ、緊張しながらドアに手をかける。
ドアは小さく音を立てて開き、足を教室の中に入れる。
教壇まで歩き黒板に白いチョークで名前を書く。
背中からでも分かる、皆が私を見ている。
緊張は収まらず増していくばかりで、名前を書き終えると皆の方へ向き直る。
ヘレン先生が何か私の紹介をしてくれているようだが、緊張しすぎて何を言っているか頭に入ってこない。
私は固い表情のまま教室内を見回すと、見慣れた女の子が目に入った。
——シャーロットが居る——
それだけで私は嬉しくなり、緊張も解れて不安も軽減していく。
皆に気づかれないようにシャーロットに微笑むと彼女は笑って小さく手を振ってくれた。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.34 )
- 日時: 2015/08/04 03:39
- 名前: 雛 ◆.sKm1ozo5Q (ID: pzCc2yto)
* * *
チャイムが鳴ると同時に、教室に緑の髪の女性教師が入ってくる。
途端に今まで騒がしかった教室が静寂に包まれる。
シャーロットは窓の外を眺めながら、さきほど門で出会った赤髪の少女の心配をしていた。
「今日は転校生が来ています。入ってきてください」
「…………」
女性教師——ヘレンは始めに出欠確認をし、終えるとドアの方に顔を向け声をかける。
シャーロットは彼女の言葉を聞き窓から目を離してドアの方を見る。
ドアは軽く音を立てて開き、真新しい制服を着こなした少女が教室の中に入ってきた。
生徒たちの視線が彼女の許に集まる。
少女のウエーブのかかった赤い髪は胸下まであり、瞳は髪より少し薄い赤色をしている。
シャーロットは彼女を見て驚くと、微笑み少女を目で追う。
少女は強く拳を握り、ぎこちない動きで教卓のそばまで歩き黒板に白いチョークで自分の名前を書いていく。
「は、初めまして。今日ここに転校してきました、アリシア・エレナーデ、です」
少女はチョークを置き教壇から降りて生徒たちの方に向き直る。
そして顔を上げ、名前を名乗った。
ヘレンは軽くアリシアについて説明をすると生徒たちに自己紹介をするように促し、生徒たちは順番に自己紹介をし始める。
「えっと、ネリア・ロンギーネです。得意なことは重いものを持ったりすること、です。これからよろしくお願いしますっ」
ネリアと名乗った茶髪の少女は、にっこり微笑み御辞儀をして席に座る。
アリシアも微笑み返し、次の生徒が立ち上がり自己紹介は順調に進んでいった。
しばらくしてシャーロットの順番が来ると彼女は立ち上がり口を開く。
「シャーロット・ローリアです。好きな物は可愛いものと甘いものです。得意なことは剣術と体術、かな……とりあえず、よろしくねっ」
シャーロットは何を言おうかとその場で考えながら言う。
最後に笑みを見せると、手を前に出して親指を上に立てる。
アリシアはそれを見てクスッと笑うと同じように親指を上に立てた。
