複雑・ファジー小説

Unlimited brave〜絶望の先に〜 プロローグ ( No.1 )
日時: 2015/05/31 13:47
名前: ルナ (ID: oePzZKBu)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode

20××年、地球。

全ての国々が戦争を行い、女性までもが戦闘に参加するようになった不穏な時代。
ところどころで叫び声や武器と武器の当たる音、たくさんの屍。それは私にとって日常茶飯事だった。

そんなある日、宇宙船がゆっくりゆっくりと私たちの住む地球に降りてきた。何故来たのか、目的があるのか。その疑問は宇宙船が着地してから約1日後に分かることになった。しかも、最悪な状態で。

ある小さな国が落とされた、そんな報告があった。しかしその国は軍事力が高いことで恐れられていて、いきなり落とされることはほとんどあり得なかった。
国は調査し、その結果が出た。

国を落としたのは人間ではない——

だいたいみんな予想していた。

今までのこと、宇宙船が落ちて来たり、軍事力の強い国がいきなり落とされたり。

犯人は宇宙船にいる異星人。それも、圧倒的な強さの。

そうしている間にも異星人は驚異のスピードで国を落としていった。
襲われた国の人々は防衛しようとするも今まで戦闘をしていて、かなり消耗しているためにすぐにやられてしまう。
もしかしなくても異星人の目的は地球侵略。

各国の代表者は慌てて、今までだったらやろうともしなかったであろう会議を始め、代表者一致である計画が出された。

「戦争を休戦し、対異星人の防衛組織を作ること」

この計画が出された時、敵対している国の人々の中には嫌がる人がいた。でも謎の異星人に怯える多くの人々の賛成を得て、ようやく計画が実行されることになった。

防衛組織に入れる条件は2つ。
まず1つは戦闘能力のある者。
もう1つは特殊な能力が備わっている者。
このどちらかに当てはまる人が入ることができる。

そんな対異星人の防衛組織はこう名付けられた。

この絶望的な状況を覆せる無限の勇気、「unlimited brave」と——