複雑・ファジー小説
- Re: 誰かの奇行黙示録 なんちて【短編集】 ( No.1 )
- 日時: 2015/06/27 23:33
- 名前: 蛇後 とよ ◆5SnftrlJNA (ID: jF5f2bDU)
:メロンソーダはお好きですか? Part1
赤いランドセルは太陽の光を反射して、主役の私より目立っている。
唐突だが、守屋みちるは7歳にして31歳だ。
当時独身ではあったものの、仕事も上手くいっていたし、かなり順風満帆なOL生活を送っていた31歳の私は。
……記憶が曖昧な為、具体的な事は説明出来ないのだが。
不運にも下衆(男)共に襲われ、目が覚めたらツルペタウリウリの少女になっていたのだ。
とま、そういう名探偵○ナンと若干似ている境遇を得て。
守屋みちるは小学生へと蘇った訳だ……が。
現在、私は一般……まあ、簡単にいうと母校に偽名で通っている。
『守屋りりる』。一度でいいからこういう名前を使ってみたかったんだ。
…………。
……会社に勤めているはずの私は行方不明やら神隠しやらに遭ったとされているらしく、
ニュースで観たのだが。両親が警察に捜査依頼を出したらしい。
全国に私の顔は晒され、個人情報も暴露されたのだ。
酷い事するよね。怖い。(トラウマ)
して、7歳で両親の居ない天才少女の私が如何に入学手続きをしたのかについて説明しよう。
私の住んでいるアパートから、少し離れたところに。
使えないロリコンクソニートの幼馴染が居たのだ。
名前は守屋宗次。年齢は31で、小学校から高校までずっと同じクラスだった。
当たり前と言えばそうだが、苗字が同じという事でかなり迷惑はした。
これに関しては、お互い様だ。
転校生には「双子?」と必ず聞かれて、「似てねーよ」って答えるのが決まり文句に成っていたし。
体操服を間違って持って帰るし……。
ん?
あれ?……男子と女子で更衣室違うのにどういう事なの。
体操服間違えて持って帰るって。
畜生っ……不覚だ。
取り敢えず、一発殴っとくかね。うんうん。
それはさて措き、だ。
守屋宗次のロリコンという体性を利用して彼に頼んでみせたのだ。
「宗次おにいさまが私の保護者になってくれませんかぁ?」
私の当時から乏しかったが、更に乏しい……というよりは、寧ろ神貧乳の美しさになって進化したくらいの乳を強調させてみたところ。
見事に興奮してOK貰えたって訳である。
えっへん。流石、私。
■ ■ ■
……この姿に成ってから、少し小悪魔に成った気もしなくも無いのだが。