複雑・ファジー小説

Re: 俺と異世界の奴ら【オリキャラ募集中!】 ( No.9 )
日時: 2016/07/26 14:03
名前: ランゴスタ (ID: 4dKRj7K1)


………数日後


「いやぁ〜!楽しいですねぇ此処の世界はぁ!。げぇむせんたぁにビヨーイン、ゆうえんちとか言う素晴らしい物があるなんて!!。来て良かった」

取りあえず、基本的な常識を何を何とかしてマスターし尽させたが、まだまだ面倒な好奇心が働いている貞子。まぁ、井戸の中で大体液晶上の人物だし、井戸の中で蛙と喋りかける事位にしか頭に来てないだろ。
それよか別の問題もあるのだ。

彼女の服に貞子の面影がない、と言っても……


「お前何処行ってきた?」
「アキーバ、と言う所です」
「……アキーバ?」

アキーバと言うと、此処から自転車で1時間以上はかかる秋葉原の事か。良く大体教えた自転車でそこまで行けたか不思議ではあるが、納得はいった。いや、何かあの白い薄汚れた漢字の服があっという間に白いワンピースと化した挙句、真ん中にドーンっと貞子って文字が書かれている。楷書で。


「皆さん凄いんですよ!。私とは初対面なのにいきなりあって、「あ、貞子だ」なんて呼ばれてるんですよぉ〜!!。私ってそんなに人気なんですか!?デヘヘ………」

……間違っちゃいないし、確かに人気だけどそのデヘ顔ムカつくぞ。とりあえずそんな感情を抑え込みながら、今日の夕ご飯を作っている俺こと滝壺空悟は、あの空間に疑問を抱かせながら毎日を貞子の教えで潰されている毎日です。






「……っは!。この反応は!?」
すると貞子は、ソファーに向かってダイビングし、リモコンを取り出す。すると、今日から始まる新番組「200海里の恋」が始まる。200海里の恋って、ほぼ沈んでるじゃねーかってツッコミしたい奴はツイッターで何度も挙げられていたが、この手の話韓流並みのドロドロした恋愛になっている。
まぁ、此奴が楽しく見てるんだったら大人しい方が身の為……


グォン


「何やってんの!!お前!!?」
俺はそう叫ぶと、貞子は「へっ?」とアホの子みたいな声を出したのだ。貞子は、家のテレビから頭をグググっと押し込んでいる姿が見えるからだ。勿論、試した事は一回あるし、失敗している。
こいつはもう人間そのものであるためか、そんな液晶を行き来できる力は備わっていない。
……というか、あいつ!!力一杯液晶に頭押し付けんな割れる割れる!!!。



「いや、癖なんですよ」

「いやどんな癖だよ、いきなり番組見てるんかと思ったらお前の奇形な行動を見て腰を抜かす所だったぞ」

「自分って液晶の中にいるじゃないですか?。だからあの時ふと思って、「自分は液晶の人物なのに何故液晶を見る必要があるのか」という疑問がふと浮かび上がってきてですね」
「来てですねじゃねぇよ、一回試したろ?。お前はそんな力も、液晶の中の人物でさえも無くなっちまったんだよ……いや知らんけど。兎に角、この世界ではやりすぎな奇形は注意な!!」

「はああああああああああああい!!」
「おい、ソファーまで走りながら返事すな」
やはりこいつとやっていくにはまだまだ時間がかかるのかもしれない。
なんせ俺は、貞子と二人で共同生活している。もう夫婦と言われてもおかしくないんじゃないかと言いたいが俺の目が黒い内は危険な選択肢を選ぶ事はしない方がいいな。

取りあえず、俺の部屋に行ってあの空間を調べなくてはならない。
一日に一回、見に行く事があるが、特に変化がない上、空間は平然とあるかのように佇んでいるのだ。



……良く分らない空間に、俺は疑問を抱かせる事しかできない。自分なら何かやれるんじゃないかと思って空間にまで手をやった事があるが、自分は人間だということに空間が察知したのか、何も起きなかったクソ俺もなんか力ほすぃ。


「………今日はやけに寒いな」

俺はそう風邪気味な声をしながら、今日も布団を纏って、寝る。