複雑・ファジー小説

Re: スピリットワールド【合作】 ( No.14 )
日時: 2015/09/01 20:35
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

 僕はベッドに寝転んで、思考を整理する。
 まず、僕は記憶喪失になった。
 いつのまにか可愛らしい天使ことラキに看病されていた。
 彼女の用事に付き合い城に行ったら戦争に参加することになった。
 帰りに謎の美女と出会い、彼女は僕のことを知っていた。

「わけわからねー・・・」

 ボーッと天井を眺める。
 ていうか、そもそもなんで記憶喪失になったんだろうか?
 それに、この世界は僕が知らないことだらけだ。
 その時頭によぎったのは、気を失う直前の出来事だ。
 あの時、なぜか頭が痛くて、悶えていたら謎の男が現れて・・・。
 ズキンズキンと頭が痛くなる。

「い、痛い・・・」

 僕は瞼をギュッと瞑った。
 どこかの景色が脳裏をよぎる。

 僕を見て笑うツインテールの少女。
 柵から落ちそうになる背が高い少年。
 それを見て一瞬戸惑う昼間の美少女。

「なんだよ・・・これ・・・」

 なんだよ、と言いながら、心の中で別の感想を思い浮かべた。

 ———この景色を、僕は知っている。

 なんとなくそう思った。
 でもあの少年達が誰なのかは分からないし、なんであんな状況になっていたのかも分からない。
 さらに記憶がごちゃごちゃになっただけだ。
 まぁ、どうせ大した仲じゃなかったんだろう。
 そう思うことで、自分を無理矢理納得させた。